2019年1月18日金曜日

規格開発エキスパート講座について(1)

本日、日本規格協会の規格開発エキスパート講座の最終日を受けてきました。

修了試験に合格すれば、「規格開発エキスパート補」の資格が得られるのですが、試験内容はボロボロでしたので、どうなるかよくわかりません。

無事合格しましたら、右のプロフィール欄に追加しようと思います。不合格の場合には、この話題はスルーとなります。

講座の内容は、実際の規格文書の作成実務となっております。標準化戦略自体は農工大MOTで勉強しましたので、今回の規格作成実務の知識を得たことにより、知識がより充実しました。

今後ですが、規格をバンバン作ろうかというかといえば、そうではなく、若干ネガティブな印象です。

規格化をした場合には、自社の技術情報を大なり小なり出さなければなりませんので、これが大きなデメリットとなります。

特に製品規格(製品の構造の規格)を規定した場合には、規格の構造の製品がごまんと市場に出てくるため、絶対に避けなければなりません。このような規格案を見かけましたらすぐに却下しましょう。

このようなことから、特に、業界リーダー企業につきましては、標準化の意味はあまりないでしょう。

上記デメリットを避けるために最近、性能試験標準というのが提唱されております。これは、製品の性能試験法を標準化するものです。これによれば製品の構造を開示する必要がありませんので、類似製品の蔓延を防げます。

とはいえ、性能試験標準を規定した場合には、その後、性能開発競争が起きる可能性があります。つまり、性能試験標準を規定した直後は、自社製品の性能を明確にでき、製品の差別化を実現できますが、開発競争が始まりますと、性能差が縮まり、差別化ができなくなり、さらに、競合の性能が自社を上回りますと、もはや逆効果となります。

したがって、性能試験標準を規定する場合には、競合が性能をキャッチアップできないような、他の策も同時に講じる必要があります。

そう考えますと、標準化を検討することはよいことなのですが、実際にはメリット・デメリットを考慮して、むやみな標準化は避ける、というようなことも必要と思います。

あと、講座を通じて実感したのが、これからは、サービス規格の時代だ、ということです。製品規格の場合には、自然法則が支配しますので、私のような理系の人間には理解しやすいのですが、サービス規格の場合には、人間の心理が支配しますので、ちょっと勝手が違うと感じました。その分、規格も面白く、将来性を感じます。