2012年5月12日土曜日

明細書は誰が書くべきか?

先日、発明協会の方のお話を聞く機会がありました。発明協会では無料の知財相談を実施されているそうで、1人あたり1回1時間程度の相談をされているようです。

少々驚きましたのが、この無料相談に何回も通って、自分が書いた特許明細書を添削してもらい出願する人がいるそうです。

特許事務所に明細書作成を依頼しますと費用が発生しますので、自分で書けば費用の節約になるような気もします。しかしながら、目先のお金にとらわれすぎているような気もします。

特許明細書を書くことは難しいため、一般の方が明細書を作成した場合には膨大な時間が必要となります。このような自分の強みを発揮できないことに時間を投入することは経営的には問題があるといえるでしょう。

特許事務所に依頼すれば短時間で明細書を作成してもらえますし、その時間をもっと付加価値の高い作業へ投入することができます。

例えば、営業や事業化活動など他の人ができない活動を行うことによりビジネスの成功確率も上がると思います。

よくあるパターンが、特許権は取ったけれども、提携先がみつからず、ライセンス先も見つからず、特許権を誰も買ってくれず、結局、特許権の維持を放棄してしまうケースです。

したがって、明細書作成に時間を割く余裕は実際には無いはずであり、営業や事業化へ時間を投入すべきでしょう。

自分にしかできないことは何かを考え、作業を外注に出してゆく勇気も必要と思います。

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