2018年7月14日土曜日

ガンダムで説明する。

たまに本屋へ行き、新刊のチェックをするのですが、よく見かけるのが、著名組織にフリーライドした書名です。

例えば、「リクルート式○○」、「マッキンゼー式××」、「トヨタ式△△」、「東大□□」などです。

もといた組織の名前を書名に入れるのは、情けない気もしますが、当該組織自体はすばらしいので、すごいことが書いてあるようなイメージとなります。

同様な本のネーミング法には、漫画、アニメを題材にしたものがあります。例えば、「ガンダムで考える・・・」や「ワンピースで知る・・・」などです。

漫画やアニメはしょせんフィクションですので、現実世界に適用できる事項など何もないのですが、題名にひかれて買う人間をいるのかと思います。

とはいえ、フィクションであるがゆえに、逆に現実が理解しやすくなるという側面もあるかと思います。

話は変わりますが、仕事がら特許の有用性についての疑問が呈されることがあります。

日本の特許権侵害訴訟の勝訴率は2、3割ですし、先日見かけたある資料には、特許訴訟を起こせる国として、日本が0%の人気のなさとあり、有用性の説明に苦慮することもあります。

そこで、ガンダム世代の私としましては、ガンダムをつかって、特許の有効性を説明したいと思います。

ガンダムといいますと、無敵のロボット兵器というイメージがありますが、実はそうではありません。あのような巨大兵器が戦場に立っていましたら、通常は、誘導兵器の良い的になります。

では、なぜ、ガンダムが成立するかといえば、それはミノフスキー粒子の存在があるからです(あくまでも、アニメの設定上の架空の粒子です)。

ミノフスキー粒子というのは、簡単にいえば、電磁波を遮断する粒子という設定で、この粒子を戦場に散布することにより、通信障害を生じ、レーダーを機能させなくするそうです。

そうしますと、誘導兵器が無効となり、結局、ガンダムのような有視界戦闘の肉弾戦に特化した兵器が有用となるというロジックとなります。

ガンダムが強い兵器であるのではなく、まず、ミノフスキー粒子を散布することにより、戦場を(自己に有利な)環境に意図的に変化させ、その環境下で力を発揮する兵器としてガンダムを開発したということになります。環境操作が主であり、兵器が従の思想となります。

ここから、特許の話となりますが、事業においても優れた技術を開発すればよいと考えてしまいますが、技術は模倣されたり、より優れた技術が開発されたり、してすぐに競争力が失われたりします。

そうしますと、まず、ガンダムのように外部環境を操作して、それに適合する技術を開発した方が、優位性を維持できると考えます。

外部環境を(自己に有利な)環境に操作する手段としては、

・特許(自社は実施できる、他社は実施できない)
・標準(自社も他社も実施しなければならない)
・契約(他社は実施できない、or、実施しなければならない)

などがあります。これら外部環境を操作する手法を組み合わせて、その環境下で自社のみが力を発揮できる技術を開発できれば、ガンダムのような強力な事業となると思います。

例えば、インテルのCPUなどは
・特許(インターフェース特許、他社にライセンス付与)
・標準(インターフェース標準、他社に実施を強制)
・契約
 などを組み合わせて有利に事業を実施した例といえます。

ということで、特許というのはガンダムで説明すれば、ミノフスキー粒子に相当し、環境操作手段として、有用ということがわかります。

まあ、この説明ではさらによくわからなくなったかもしれませんが・・・。