ネットで特許情報分析を調べますと、いろいろな分析手法があることがわかります。
しかし、最近歳のせいでしょうか、特許情報分析のアウトプットをみましても、結局のところ分析により何がわかったのか、よくわからないことが多いです。
もちろん、特許情報分析のアウトプットとして何らかの結論めいたことは記載されているのですが、なにかもやもやした印象となります。
このもやもや感の原因を考えてみました。
ウィキペディアによれば、分析とは、ある物事を分解して、それらを成立させている成分・要素・側面を明らかにすること、とされます。
そうしますと、分析によってわかるのは、要素であって、物事全体はわからない、というのがもやもや感の原因なのかと思います。
いくら目や口や内臓の分析をしても、人間は理解できないということになるかと思います(もちろん、目や口や内臓の研究は重要であることには違いありませんが)。
そうしましたところ、テレビで流し見しておりました放送大学で、脱コンテクスト化と再コンテクスト化という説明をしておりました(何の講義かはわかりませんが・・・)。
このキーワードにあてはめますと、例えば、目の研究とは、人間というコンテクストからいったん目を分離して、目の構造を研究をする、いわゆる脱コンテクスト化に相当するのではないかと思います。
つまり、特許情報分析とは脱コンテクスト化であるので、要素はわかるが全体像はわからないというのがもやもや感の原因と思います。
そうしますと、特許情報分析を理解するためには、脱コンテクスト化につづいて、コンテクストを再構成する再コンテクスト化に相当する処理が必要なのではないかと思います。
今では、脱コンテクスト化をIPデザインマトリクスで行い、再コンテクスト化をIPデザインモデルで行えればと考えております。
これができれば、特許情報をより有用に活用できるのではないかと思います。