デザイン科学概論という本を読んでおりますが、理解度は2割といったところです。
しかしながら、いろいろ気付きがありました。
デザイン思考においては、分析→発想→評価というステップをとることが重要となります。
つまり、「分析」で終わるのではなく、次のステップの「発想」が重要となります(もちろん、その次の「評価」も重要ですが・・・)。
私も以前から特許情報分析に関して、もやもや感がありましたが、これは分析した次はどうするのか?という疑問があったからです。
発想ができませんと、発明も生まれませんので、特許出願も増えない(特許明細書を書く仕事も増えず、貧乏弁理士のまま・・・)という深刻なことになります。
デザイン科学概論という本では、この点に関してフォローされておりまして、M-BAR(多空間発想法)というものが提案されております(こういう内容が想起できないネーミングは困りますが・・・)。
M-BARでも、結局は従来の発想法であるブレインストーミングやKJ法を使用するのですが、多空間化されている点で、ちょっとわかりやすいことになっております。
この本では、分析・評価はM-QFD(多空間QFD)で行い、発想はM-BAR(多空間発想法)で行うという、穴のない、なかなか優れた内容となっております(この本は、何年か前、SNS上で話題になったようです。)
さらに都合のよいことに、M-QFDとM-BARとの関係は、わたくしが12月の知財学会で発表しましたブランドQFDとコンテクストの関係と類似しておりますので、いろいろ応用が利きそうです(知財学会での発表内容については年内に何らかの形で公表します)。
そうしますと、最終的には多空間QFDを用いて、ブランド・デザイン・テクノロジーの分析をし、多空間モデルを用いて、ブランド・デザイン・テクノロジーの発想を行うというのが、一つの目標となるでしょうか。
2年後くらいには、このような感じでまとめられればと思います。