12/4に知財学会で発表をしてきました。題目は「ブランドQFD」でした。
この1年、ブランドの本をいろいろ読んできましたが、なかなかよくわからないものがあります。
ブランドといえば、仕事がら、当初は「商標」をイメージしていましたが、「わが社はブランド力がある」というような使い方の場合、「わが社の商標はすごい」というような意味で用いられていないことは明らかです。
そうすると、ブランドとは、「商標」以外を含む、違う何かを示していると考えられます。 では、何なのかといえば、一つは「知識の整理」があると思います。
例えば、右の方に、私のプロフィールとして「技術経営修士(専門職)、修士(工学):生産機械工学、弁理士(特定侵害訴訟代理可)」とありますが、これが私のブランド属性となります。
しかしながら、ただのブランド属性の羅列では、お客さんの頭には入ってゆきません。お客さんの頭の中に入ってゆくようにするには、ブランド属性間の関連性を明らかにする必要があります。
例えば、「子ども時代からの機械好きが高じて、工学系の大学へ入学、大学院にて生産機械の研究をした後、大手電機メーカーで社内の生産設備の開発に従事。しかし、バブル崩壊後の景気低迷により、新興国メーカが台頭し、技術のみでは差別化が難しいことを痛感し、他の競争要素として知財があることを知り、弁理士資格を取得した。弁理士として活動する中で、中小企業を支援するためには、知財だけではなく経営の知識が必要であることを感じ、MOTに入学、その研究成果として中小企業支援のための「御社の知財部」を2011年に立ち上げた。(あくまでもイメージです。)」とすれば、ばらばらの知識ではなく、各ブランド属性の関連が理解しやすくなります。
そうすると、ブランドマネジメントとは、ブランド属性をピックアップする、ブランド属性の関連を明確とし知識として整理する、ブランド知識を顧客に伝える(広告、宣伝等)という手順を踏んで、最終的に、適切なブランドイメージを顧客の中に形成する、というような感じとなると思います。
ブランドQFDは、知識の整理に役立つフレームワークなのですが、いつか内容を紹介できる機会があればと思います。
2016年12月10日土曜日
2016年12月4日日曜日
技術者は神様になれるか?
神様といっても宗教の話ではありません・・・。
自分は機械を専門としておりますが、この分野の発明は、まさに自然法則を利用した技術的思想の創作といえます。機械以外の分野も同様です。
したがって、技術者は自然法則と向き合い、黙々と研究室にこもって技術開発を行うことが一般的といえます。
黙々と孤独な作業をして自然法則と向き合うことができるのが、技術者に必要な特性だったといえます。
とはいえ、最近こういう考えはあてはまりにくくなっていると感じます。
例えば、情報通信関係の明細書を書きますと、自然法則部分はほとんどなく、ほぼ人為的取り決めの内容となります(もちろんそれでは特許されませんので、登録性を充たす記載としますが)。
そうすると、何がどうなっているか、取り決めを発明者に確認しながら、明細書を書くことになりますので、しんどい作業となります。
さらに重大なのが、人為的取り決めを作っている人が、特許権をとるのに、とても有利ということです。その取り決めを作っているのですから、その内容を熟知しており、有効な特許権をとれるのは当たり前のことです。
そうしますと、この分野の技術者に必要なのは、 自然法則と向き合うような特性だけではなく、自分で取り決めを創り出し、それを他者に強制させるような影響力といえます。
こういう話は情報通信の話だけといえ、機械や化学はやはり自然法則のウェイトが大きいといえますが、最近はそうも言えなくなってきました。
その理由は、標準化のためです。
例えば、リニアモーターカーの浮上量は運転に支障がなければ、自然法則上、いかなる数値でも構いませんが、標準で10cm以上と定められた場合には、 人為的取り決め上、その数値を守る必要があります。
とはいえ、あんな重たいものを10cm浮かせるというのは大変な技術ですので、その技術を実現できる企業はそうはないと思います。また、技術力のある企業はそういう技術を次々と特許化すると思います。
そうすると、技術力がない企業は、そういう企業からライセンスを受ける必要がありますので、あまり儲からないということになります。
そうしますと、これからの技術者は自然法則の理解を進めるのは当然ですが、それだけではなく、あらゆる取り決めを定め、標準により他社に影響力を及ぼすような政治力も必要となると思います。
今後の技術者は、神様が作った世界を理解するだけではなく、自分がその技術の神となって世界を創り出す、というようなスタンスが必要となるのではないでしょうか。
自分は機械を専門としておりますが、この分野の発明は、まさに自然法則を利用した技術的思想の創作といえます。機械以外の分野も同様です。
したがって、技術者は自然法則と向き合い、黙々と研究室にこもって技術開発を行うことが一般的といえます。
黙々と孤独な作業をして自然法則と向き合うことができるのが、技術者に必要な特性だったといえます。
とはいえ、最近こういう考えはあてはまりにくくなっていると感じます。
例えば、情報通信関係の明細書を書きますと、自然法則部分はほとんどなく、ほぼ人為的取り決めの内容となります(もちろんそれでは特許されませんので、登録性を充たす記載としますが)。
そうすると、何がどうなっているか、取り決めを発明者に確認しながら、明細書を書くことになりますので、しんどい作業となります。
さらに重大なのが、人為的取り決めを作っている人が、特許権をとるのに、とても有利ということです。その取り決めを作っているのですから、その内容を熟知しており、有効な特許権をとれるのは当たり前のことです。
そうしますと、この分野の技術者に必要なのは、 自然法則と向き合うような特性だけではなく、自分で取り決めを創り出し、それを他者に強制させるような影響力といえます。
こういう話は情報通信の話だけといえ、機械や化学はやはり自然法則のウェイトが大きいといえますが、最近はそうも言えなくなってきました。
その理由は、標準化のためです。
例えば、リニアモーターカーの浮上量は運転に支障がなければ、自然法則上、いかなる数値でも構いませんが、標準で10cm以上と定められた場合には、 人為的取り決め上、その数値を守る必要があります。
とはいえ、あんな重たいものを10cm浮かせるというのは大変な技術ですので、その技術を実現できる企業はそうはないと思います。また、技術力のある企業はそういう技術を次々と特許化すると思います。
そうすると、技術力がない企業は、そういう企業からライセンスを受ける必要がありますので、あまり儲からないということになります。
そうしますと、これからの技術者は自然法則の理解を進めるのは当然ですが、それだけではなく、あらゆる取り決めを定め、標準により他社に影響力を及ぼすような政治力も必要となると思います。
今後の技術者は、神様が作った世界を理解するだけではなく、自分がその技術の神となって世界を創り出す、というようなスタンスが必要となるのではないでしょうか。
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ご無沙汰しております。 最近投稿をさぼっておりますが、これはこのHPのアクセス数がなさ過ぎて、モチベーションが上がらないからです。 1つの記事のアクセス数が5くらいしかありません(1日ではなく、総アクセスで)ので、さすがにひどいと言わざるをえません。 このような状態になったのは、...
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