最後に、ブランド資産と便益階層からまとめたブランドアイデンティティですが、以下のようになります。
ブランドエッセンス 
(=キャッチコピー) 
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コアアイデンテティ 
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拡張アイデンテティ 
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? 
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信頼できる手続き 
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手続きの信頼性 
国家資格 
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グローバスビジネスを支える 
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グローバル性 
ビジネスの優位性 
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自社優位性のアピール 
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価値の創出 
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幅広い知識の所有 
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法律の知識 
技術の知識 
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やはり、一般人には理解しにくいものとなりました。
ブランドエッセンスとしては、
・一般人にわかりやすい用語の選択
・特許、意匠、商標、知財は用語としてわかりくいから使用しない
・一般人のボキャブラリー内の用語を使用
となりますが、どうなんでしょうか。
BtoB企業のCMを見ますと、イメージ広告が多く、どういう仕事なのか想像できないものが多いですが、きっとこういう事情からなのでしょう。
ブランド活動の要諦は、「ブランドアイデンティティを正しく顧客の頭の中のブランドイメージに転写する」ことにあります。
そうしますと、キャッチコピーに必要な要件は
・理解性
・許容性
の2つとなります。
理解性を充たすには、一般人のボキャブラリー内の用語を使用する必要があります。そうしますと、「特許」は微妙ですが(最近は、下町ロケットや朝ドラでも「特許」がでてきますので大丈夫かもしれませんが)、「アイデア」あたりは星野源の曲にもありますので、使えそうです。
許容性につきましては、例えば、弁理士はすごい仕事だ、とか言っても、一般人は「イラッ」とするだけで、まともには聞きません。
許容を容易にするには、やはり便益を明確化する必要があるでしょう。つまり、あなたは何をしてくれるのか、です。
思えば、企業年金のキャッチコピーは、「老後の安心」という便益をキャッチコピーに盛り込めばよいのである意味楽でした。
さて、このような感じで、キャッチコピーを作成して応募しましたが、結果発表は4月末ということになります。結果が発表されましたら、答え合わせがてら、採用作品を紹介したいと思います。