2016年2月6日土曜日

ブランド・ドリブン・イノベーション、ブランド思考など

自分は主に特許の仕事をしておりますが、中小企業の仕事をする場合には、特許だけという訳には行きませんので、意匠、商標の仕事もすることになります。

知財権的にいえば、特許は技術を守り、意匠はデザインを守り、商標はブランドを守ります。こう言いますと、技術とデザインとブランドとは別個独立のものとも感じてしまいます。

よく言われますのが、一つの製品には多数の技術が使われているということです(医薬品除く)。デザインはどうかといえば、これは1つの製品に1つとなります(部分意匠というものもありますが・・・)。

そして、事業とはいろいろな種類の商品(ポートフォリオ)を売ることで成り立ち、このような事業についてブランドが構築されます(1商品1ブランドもあるかもしれませんが・・・。)。

そうしますと、これらの関係は以下の階層構造になるかと思います。



こう見ますと、技術は事業とは距離があるという感じがします。技術で勝って、事業で負ける、という言葉もありますが、技術ばかりを見ていますと、事業がよくわからなくなるのではないでしょうか。

デザインというのは中間に位置することから、事業もある程度見え、技術も見えることから、いいポジションといえるかもしれません、デザイン思考が近年もてはやされるのは、こういう事情かもしれません。

そう考えますと、今後はブランドを起点にテクノロジーを考えるという概念が出てくると思います。例えば、ブランド・ドリブン・イノベーションや、ブランド思考という概念となるかもしれません(本ブログで先使用権を確保・・・)。

とりあえず、ブランド戦略の本を買い込みましたので、少し研究してみようと思います。

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