最近寒くなってきて、いよいよ鍋の季節になってきました。鍋といえば、レモン鍋というものが登場したことをニュースで知りました。
http://mainichi.jp/select/news/20121116mog00m040018000c.html
レモンに鍋とは思いもつかない組み合わせですが、ニュースにあるように美味しいのであれば、なかなか面白いアイデアと思います。
日本のような人口が減少局面にある国では、レモンのようなコモデティの需要は、伸びることはないと思います。
ただし、新たな用途を見つけ出せば、新たな用途向けの需要が生まれますので、レモンの需要が伸びる可能性があります。
また、皮ごとに煮込めるというのは国産レモンならではですので、安い外国産レモンに需要が流れるおそれもありません。
このように新たな用途を見出す、というのはレモンに限った話ではありません。技術でも同じことがいえます。
例えば、富士フィルムという会社は優れたフィルム製造技術を有しています。ただし、写真用のフィルムの需要は、デジカメの普及もあり、現在ではほとんどなくなりました。
それでは、富士フィルムのフィルム製造技術は消滅したかというと、そうではありません。
現在は、液晶ディスプレイ用の光学フィルムに用途を変えて、フィルム製造技術の開発が続けられております。
このように新たな用途を見出せば、技術が生き残る可能性もでますし、さらに、発展してゆく可能性もあります。
では、新たな用途を見出すにはどうしたらよいかといえば、方法の一つに特許情報の利用があると思います。
IPDLのキーワードに技術内容を簡単に入れて検索を行えば、関連する出願が何百とヒットしますので、それらをざっと見れば技術がいろいろな用途に使用されていることがわかると思います。
このように既存の用途にこだわらず、新規の用途を探してゆくことは、いろいろな分野でも応用がきくと思います。
現状に行き詰まったら、新たな世界を目指すことが必要なのかもしれません。