2021年5月29日土曜日

用途探索について

前々回、ダイソンのMFTモデルを作成しましたが、これを使って、新規用途の探索をしたいと思います。

方向性としては、あまり使い道のなさそうなサイクロン機構の用途を探すことにしたいと思います。

サイクロン機構の機能には、分離性(分離性+清浄性)がありますので、これに共起する用途を見つけることにより、用途探索をしたいと思います。

やり方は、

①技術範囲無限定の特許検索で母集団をつくる

②コード(ここでは分離性)に共起する用途用語を抽出する

だけです。 

そうしますと、以下の図が出ます。□で囲われた字がコードに使用された用語で、〇が共起する用語(ここでは装置)です。

なにか、面白い用途は見つかりましたでしょうか?

適用可能性のあるものはいろいろあるようですが、ダイソンはBtoBはやらないと思いますので、BtoC用途で考えますと、目新しい用途はないような気がします。

エアシャワー装置などは、昨今のコロナ対策として面白いかなと思います。ただし、住宅設備に近くなりますので、住設メーカーと協業するなら実現可能かと思います。

この先は、技術的実現性や、ビジネスモデルの検討も必要となりますので、こんな感じで検討してみてはいかがでしょうか。

2021年5月24日月曜日

前回の追記

おまけとなりますが、出願年のデータも入れていることに気がつきましたので、時系列のマップをKHcoderで出してみました。

 

これをみますと、掃除機の出願は1990年ごろから、送風機の出願は2008年ごろから、ヘア機器の出願は2013年ごろから、歯清浄装置の出願は2017年ごろから、となっておりますので、前回の推測通りの事業拡大をダイソンは図っていることがわかりました。

とはいえ、出願件数としては掃除機が過半数となっておりますので、今も昔も掃除機の開発を重視していることが分かります。

機能とか構成とかの時系列をみれば、研究開発の動向とかも分析できると思いますが、また、別の機会にトライしてみようと思います。

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