2019年2月27日水曜日

ロゴマークの作成法について

先日ロゴマークの作成法の研修を受けてきました。パワーポイント等の配布資料が0でしたので、備忘録的に作成手順について記録しておきたいと思います。


なお、ロゴマークは造語で正確には、ロゴタイプとトレードマークとなります。

講師は、長野オリンピックのロゴマークを作成された方でした。説明された作り方は以下のような感じでした。

STEP1は、情報収集となります。設定されたテーマに関する情報をなんでもかんでも大量に集めます。長野オリンピックの場合には、長野の歴史、文化、自然、に関するビジュアルデータを収集します。

STEP2は、キーワード抽出となります。収集したビジュアルデータから、大量のキーワードを抽出します。キーワードの数は数百~といった感じでした。

STEP3は、マークに使用するキーワードをいくつか選択します。マークにしますので、何らかの形態(形状、色彩)を想起させるキーワードを選択する必要があります。長野オリンピックの場合には、雪の結晶と、人の輪と、花でした。

STEP4は、マーク作成となります。キーワードの形態をデフォルメして、色を変えたり、大きさを変えたり、組み合わせを変えたり、様々な試行錯誤による調整を行います。と、簡単に書いていますが、一番根気がいる作業となります。

STEP5は、マーク案をいろいろな人に見てもらい、良くないところがないか確認します。同時に何らかの権利に抵触しないか確認します。

マークの重要な所は、多くの人に受け入れられることだそうです。多少なりとも不快感があると、以前の東京オリンピックのマークのようにいらぬ詮索をされてボツになるおそれがあるそうです。したがって、このいろいろな人によるチェックの部分が一番重要となります。

感想としましては、マーク作成には結構工数がかかるなという印象です。仕事としてやるには、1マークあたり数百万円くらいいただかないと、満足のゆくマークはできない感じです。もちろん、それだけのフィーをいただけるのは一流のデザイナーだけでしょうが。

私も機会があれば、ロゴマークの作成にチャレンジしたいと思います。

2019年2月19日火曜日

キャッチコピー再び(3)


弁理士の便益の階層分析は以下のようになります。

便益
広く一般の方
特定ベネフィット
(情緒的、自己表現的便益)
⇒顧客がどのように感じるか
信頼できる手続き
グローバルな支援の安心のサポート
法律と技術がわかる、頼りがいがある
一般ベネフィット
(機能的便益)
⇒顧客が何をできるようになるか
知財の創出、知財の権利化、知財権の活用(収益化)支援、ビジネスの参入障壁構築支援、ビジネスの差別化支援
ファクト
(属性、特性)
⇒顧客に提示される特性、プロセス
特許明細書作成、出願手続き、特許査定率、勝訴率、出願件数、出願費用、訴訟代理、契約・技術標準アドバイス

ここで難しいのが、弁理士はBtoBの仕事が多いので、企業に対する便益はあるのかもしれませんが、一般人に対する便益はほとんどないところです。

お題としては、「一般への認知性」がありますので、一般人への便益を分析したいところですが、ないので仕方がありません。

このあたりで、もはや良いキャッチコピーを作ることができないことを感じました。

話は変わりますが、最近テレビを見ておりますと、BtoB企業のテレビCMをよく見かけます。

視聴者はBtoB企業の製品を買うことはありませんので、無意味と思いますが、おそらく新卒の求人のためにCMをうっているのでしょう。

ビジネスがBtoBのみとなりますと、一般人から遠くなってしまうという寂しさがあります。

ということで、次は、ブランドアイデンティティの作成を行いたいと思います。

2019年2月16日土曜日

キャッチコピー再び(2)



それでは、まず、ブランド資産の評価を行います。

以下は、(私が勝手に考えた)弁理士のブランド資産の評価の表です。

望ましい資産
価値ある知財の保護、 価値性
グローバルなビジネスの保護 グローバル性
知財トラブルの対応 実務性
肯定的資産
国家資格(独占資格)、 信頼性、
法律と技術の理解 知識性
諸外国での権利化、 グローバル性
知的財産の創造・保護・活用 網羅性
訴訟対応 実務性
中立的資産
-
否定的資産
-

正直なところ、無理やり考えた感が否めない内容となっています。

このあたりで、もうキャッチコピーを考える意欲が失われました。

とはいえ、この資産を考えることは、キャッチコピーのみならず、今後弁理士業がこの先生きのこれるか、を決することにもなりますので、本当は真剣に考えねばなりませんが、自分には荷が重いので、他の人に任せたいと思います。

最近よく言われるのが、弁理士業はAIに置き換えられる説ですが、望ましい資産を構築することにより、そのような事態は回避できるのではないかと思います。

次は、便益の階層分析を行いたいと思います。

2019年2月15日金曜日

規格開発エキスパート講座について(2)

懸案だった、JSAの規格開発エキスパート講座の修了試験ですが、無事に合格しておりました。

ただし、登録までは数か月かかるそうで、規格開発エキスパート補を名乗れるのは、しばらく先となりそうです。

規格開発エキスパート講座を受けてよかったところは、バランスが取れた内容だったということです。

規格開発ということで、JIS規格の文章を作成する勉強が主と考えていましたが、講義の1/3は経営戦略の話で、一橋MBAの先生が講義をされていました。

標準といえど、ビジネスに役立たなければ、なんの意味もないことはいうまでもありません。

あとの1/3は実際の規格文章作成実務の講義と、残りはワークショップでした。ワークショップの方も、標準化実務を経験していない者でも、何とかなる、という、ものでした。

受講生は、実際に企業や研究所で標準化実務をこなしている方がほとんどでしたが、弁理士もちらほらいました。

ただし、最後の最後の修了試験が非常に難しいものでした。といっても、講義内容からの出題であり、試験に講義テキストを持ち込み可能ですので、できて当たりまえなのですが、試験時間が短くテキストを見直している時間がなかった、というのがいい訳です。

この手の修了試験は形式的なものが多いので、すっかりなめておりました。 規格開発エキスパート講座を受講しようと考えている方は、しっかりと対策された方がよいと思います。

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