2022年10月5日水曜日

たたき台はAIが作る時代か?

学会用の資料を作成しております。

発表では、仮想の事例として、空飛ぶ掃除機のブランド分析をする予定です。

ただし、言葉だけでは空飛ぶ掃除機のイメージがわきませんので、簡単な図を作ろうと思いました。

図の作成方法としては、

①自分で書く

②業者に依頼する

ことが考えられましたが、自分で書くのは面倒ですし、業者に依頼するのも費用が掛かります。

そういえば、最近、画像生成AIが話題となっていることに気づき、今回試しにつかってみることにしました。

つかったのは、 dreamstudioという無料のサービスです(なお、このサイトが信頼できるかどうかはわかりませんので、リンクはしませんが、google検索で見つかると思います。各自の責任でお願いいたします。)

画像生成法は簡単で、「空飛ぶ掃除機」を英語にした文章を入力すれば、勝手に画像を合成してくれます。文章を詳しく書くと精度の良い画像が作れるようです。

なお、画像生成AI用の文章を作成するAIも、また別にありますので、それを利用するとよいと思います。 

出てくる画像は、正直微妙ですが、大量に画像を生成できますので、それらの中から使えそうな画像を選べばよいことになります。

今回は、よさげな画像が1つ生成されましたので、学会の発表にはそれを使用する予定です。お楽しみに!

ということで、画像生成AIもたたき台レベルでは使えることがわかりました。

英文翻訳もたたき台レベルであればAIに任せられますし、上記のごとく文書生成AIもあります。

こうなると音楽生成AIでてくるでしょうし、画像のみならず動画生成AIが出てくるのも時間の問題かと思います。(特許明細書作成AIも当然出てきます。)

要は、なんでも、たたき台はAIがつくる時代になったといえるかもしてません。

むろん、AIの創造力がたたき台レベルを超え始めると、人間が失業し始めるのですが、それはそう遠くはないかもしれません・・・。

2022年10月1日土曜日

予稿の提出

結局のところ、予稿を提出しました。これで、いわゆる、ルビコン川を越えた、状況となります。 

発表は11/5(土)の午前11:00くらいです。発表に向けてパワポを作らねばなりません・・・。皆さん見に来てください・・・。裏のセッションや発表次第では、聞いているのは座長のみともなりかねません。

今回の知財学会もオンラインということで、楽でよいのですが、学会発表という雰囲気がありません。

学会発表では、人前で発表するのは緊張したり、聞きに来る方が少ない!など、メンタルに悪影響を及ぼす状況が発生しがちですが、オンラインであれば、そのようなことを気にすることもなく、持ち時間しゃべり続ければよいので楽です。

ただし、その分、達成感はありません・・・。

また、通常はせっかく学会に来たのだから、他の方の発表も聞いてみるかという気持ちになりますが、オンラインの場合には、自分の発表が終わったら、その後はどこかへ遊びに行ってしまいます(休日ですし)。 

作業の進捗については、このブログで順次公開してゆきたいと思います。

2022年9月28日水曜日

アブストラクトを出すか出さまいか?

知財学会のアブストラクト提出期限が9/30にせまっています。そこでアブストラクトを出すか出さまいか悩んでおります。

アブストラクトを出さないということは、すなわち発表を辞退するということになります。以前1回だけ諸事情により発表辞退したことがあります。

つまり、発表を辞退するかどうか考えられる最後の時期といえます。

もちろん、アブストラクトを出して辞退することもできますが、その場合には、運営に迷惑をかけることになります。

逆に出してしまうと、これはもう、発表するしかありません。

発表を躊躇している理由としては、出来があまりよくないのと、精神的な不調によるものです。(本当でしたら、仕事が忙しい、といいたいところですけど・・・。)

11/5(土)の午前発表予定ですので、 発表を決めたら、1か月しか時間がありません。これは、覚悟を決めねばなりません。

一応9/30ぎりぎりまで粘って、発表するかどうか考えたいと思います・・・。


2022年8月31日水曜日

AIによる発明について

詳しくは知らないのですが、AIでイラストを生成するサービスが炎上の末、サービスの一時停止となったようです。

サービス内容としては、既存のイラストを教師データとした学習モデルを生成して、この学習モデルを使用して、新たなイラストを出力するサービスのようです(間違っていたらすいません。)

炎上した理由としては、勝手に有名作家のイラストを教師データに使用して、新たなイラストを自分の著作物として生成するのはよくない、ということになるかと思います。

また、このようなサービスが成立するとイラストレータの仕事を奪うとか、このサービスを中止しても、外国でこのようなサービスがどうせ開始されるので、先んじて日本でやった方がいい、などの様々な意見があるようです。

著作権法的には、他人のイラストを教師データとした学習モデルを生成して、この学習モデルを使用すること自体は著作権法違反にはなりませんが、AIにより生成されたイラストが、教師データのいずれかに類似する場合には、依拠性があるとして著作権侵害とされると思います。

そうしますと、このようなサービスを成立させるためには、アウトプットの類否判断をどうするか?という課題を解決する必要があると思います。

しかし、著作物の類否判断は裁判例に基づきますので、とても自動的にできるとは思いませんので、法律の知識がある人間がやらざるを得ませんし、その場合でも100%の判断はできないと思います。

まあ、がらっと変わったイラストを生成するようにすればいいだけかもしれませんが、それだとこのサービスの意味がないかもしれません・・・。

さて、AIにイラストを生成させることができるのであれば、発明もすることができるのではないかと思いますが、それにチャレンジしたのが、右の過去の論考の下から2番目にあるテキストマイニングを使用した多空間デザインモデルの作成について(月刊パテント)となります。

この論考では特許情報から新たな発明を生成し、実際に特許権も取得しております。ということで、すごい論文と思いますが、まったく話題になっておりません・・・。

イラストと発明が異なる点は、イラストは論理性が不要なのに対し、発明は論理性が必要なところです。

つまり、イラストや音楽は、アウトプットがなんとなく絵っぽい、音楽っぽければよいので教師データの絵や音を統計的に組み合わせれば足りるのに対し、発明は自然法則を利用していることを説明しなければなりません。 

ここはAIではできませんので、ここの論考では、論理は私が考えております(ただし、論理自体は他の特許の流用です)。

AIによる発明のよいところは、イラストのような著作権問題が生じにくいところです。つまり他社の技術を利用しても、特許出願して新規性、進歩性が認められれば、私の権利として認められます。

なお、特許法は他社の技術を利用できることを制度趣旨としておりますので、技術の利用に違法性もありません。 

ということで、AI発明の方が先に実用化されるかもしれませんね。

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