2019年7月20日土曜日

IPランドスケープに興味が持てない理由

IPランドスケープは、関連書籍等も出版され、盛り上がりを見せておりますが、いまいち興味が持てておりません。

研修にハズレてなかなか知識を得られないのもありますが、そもそも以下の疑問があるからです。

1.情報が古いのではないか?

特許出願は、基本的に出願から1年6月で公開されます。つまり、特許情報は、最新でも1年6月前の情報となります。

技術分野にもよりますが、技術革新の速い分野では、特許情報は古い情報となります。このような古い情報を用いて分析しても、使える結果が得られるかどうかわかりません。

過去の分析には有用と思います(インテルが90年代に成功した理由の分析など)が、未来がどうなるかという分析には適さないと思います。

2.顧客ニーズがわからないのではないか?

特許情報は技術情報のみが含まれますので、顧客ニーズ等の情報をとることができません。

近年、デザイン思考等の考え方により顧客ニーズの重要性が増しておりますが、特許情報のみの分析からは、顧客ニーズの観点が抜け落ちてしまいます。

3.そもそも競合分析に興味がない

特許情報からは、競合の情報が取れることが大きなメリットとなりますが、そもそも、競合がいるという点で、ビジネスとしては難しい状況になっている可能性があります。

ブルーオーシャン戦略ではないですが、競合不在となるようなビジネスに持ってゆくことが近年の方向とされておりますので、そのような企業には、競合分析は不要となります。

もちろん、競合不在とするには、競合分析が必要ですので、まったく意味がない訳でもありませんが、競合を分析するよりは、顧客ニーズの分析に労力をかけた方が良い結果が得られるのではないでしょうか。




結局のところ、特許情報は、技術データベースとしては優秀ですので、技術分析に使用するのはよいですが、それ以上の情報を引き出そうと努力するのは、難しいかと感じております。

なお、IPランドスケープに関する知識は十分でありませんので、上記考えには誤りがあるかもしれませんし、すでに上記欠点を補う手法が開発されているかもしれません。

2019年7月18日木曜日

自分でする特許出願-オンライン出願環境整備-

だいぶ間が空きましたが、マイナンバーカードとカードリーダーを入手しましたので、オンライン出願の環境を整えようと思います。

どうすればよいかというと、
電子出願サポートサイト
 http://www.pcinfo.jpo.go.jp/site/
から、インターネット出願ソフトをダウンロードすればよいだけです。

ダウンロードの方法やソフトの使用法につきましては、上記サイトを読んでいただければわかると思います。

最近の特許庁はユーザーフレンドリーですので、電子出願したことがない方でも、上記サイトは出願できるように、やさしく親切に書いてありますので、大丈夫と思います。

私も家の安いパソコンにダウンロードしてみましたが、特に問題なく起動できました。

次回は、審査請求と、早期審査の手続きをしたいと思います。

2019年7月8日月曜日

テキストマイニングを使用した特許マップ作成について

以前、パテント誌に掲載されました論文「テキストマイニングを使用した特許マップ作成手法の開発」が無料公開されました(以下のURLです)。


https://system.jpaa.or.jp/patent/?freekeyword=%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%97


パテント誌の過去の記事を「マップ」で検索しますと、上記ヒット1件となります。つまり、意外にも、パテント誌には「特許マップ」や「パテントマップ」を主題とした記事が1件もなかったということになります。

さて、論文の内容としては、それほどレベルの高いものではありません。

もう少しレベルを上げようと思いましたが、テキストマイニング等の技術的な内容というのは、技術革新による陳腐化のスピードが速く、例えば、5年くらい前のテキストマイニングの本を読んでも、ちょっと古い、と感じさせてしまうような感じとなります。

このような分野でレベルを上げる努力をしても、すぐに陳腐化してしまいますので、つねにレベルアップの努力をする必要がありますが、私はこの分野で食べているわけではありませんので、労力を投入するのは躊躇してしまいます。

そこで、今回は、パテント誌に掲載してもらえるレベルに留めて、今後の改良は、やれたらやるというような感じとしたいと思います。

2019年6月24日月曜日

テーマについて(2)

知財学会ですが、今年はエントリーしようかと考えています。

テーマとしては、テキストマイニングを使ったブランドQFD・・・というようなイメージです。

通常のQFDの方がやり易いのですが、ニーズに基づく製品開発というのは多くの方がやられており、テーマとしては陳腐化しておりますので、ブランドの方が新規性があると考えております。

また、学会発表となると理論武装しなければならないので、最近さぼっているブランドの勉強を再度する強制力になることも期待できます。

分析対象ですが、そろそろ「紙おむつ」以外を考えようと思います。

「紙おむつ」としていたのは、おおもとのブランドQFDの論文が「紙おむつ」を対象としていたためです。

しかし、「紙おむつ」というのはテーマとしては、なかなかよい対象でした。

まず、 誰でも製品の具体的イメージがわきますので、事例として好適といえます。

さらに、紙おむつは数社が激しい開発競争を繰り広げておりますので、特許出願件数も多く、特許分析にも好適です。

また、SNS上から様々な意見を拾えますので、顧客の声を収集しやすいです。

ということで、「紙おむつ」に代わって、分析してほしい製品を募集しますので、何かありましたら、教えてください。

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