学会発表も終わりましたが、発表の主題を、テキストマイニングによるブランドQFDの作成から、ブランド的な商品開発へ変更しておきました。
ブランド的な商品開発を簡単に言えば、自己表現や情緒を充足するよう技術開発をすることとなります。
と、簡単に言いましたが、本当にできるのでしょうか?
このような技術開発をするには、自己表現やら情緒やらを、組織が理解する必要がありますが、日本の企業では、情緒的なことは甘えと捉えられ、うけが良くありません。
自己表現より自己犠牲、情緒より論理、というのが今の労働環境ではないでしょうか。
ということで、ブランド的な商品開発を行うには、自己表現やら情緒やらを受け入れるよう、組織が変わりませんとどうしようもありません。
他の考え方としては、日本企業は技術面で頑張り、自己表現やら情緒やら考えないということもあるかと思います。
ところが、この考えにも落とし穴があり、技術とは論理的思考でどうとでもなりますので、模倣に弱いという欠点があります。
つまり、工学部卒の優秀な人材を集めてお金を投入すれば、どこの国でもそれなりのものができますので、優位性を維持しにくい欠点があります(そのために特許があるのですが・・・)。
一方、自己表現やら情緒やらは心理的なものですので、論理的思考では分析しにくく、模倣されにくいという長所があります。
したがって、ブランドを確立すれば模倣されにくいという長所があります(商標の模倣は発生しますが・・・)。
ということで、このあたりを課題として、今後も考えてゆきたいと思います。