2023年3月20日月曜日

GPTが実現する特許実務の予想について

GPTのAPIをいろいろ使ってみておりますが、いろいろなことが見えてきました。

そこで、今年にも実現しそうなことを予想したいと思います。

1.特許明細書作成の半自動化

これは、ワードにGPTを搭載することにより、実現可能と思います。

GPTは過去の特許出願明細書もデータに持っているようですので、ワード上で明細書の構成や用語の説明をGPTに問い合わせることにより、明細書の自動作成が可能となると思います。

ただし、全自動とできるかについては、まだわかりませんが、機能的には近づくと思います。

2.特許情報分析の半自動化

これは、エクセルにGPTを搭載することにより実現可能と思います。

GPTは、コードも書けますので、グラフの作成は自動化できると思います。また、外部のデータも保有しておりますので、単に図表を書くだけでなく、傾向分析や機械学習を活用した予測もできると思います。

こちらは、全自動化できるのはないかと思います。

3.特許性判断の半自動化

これは、請求項案、明細書案をワード等でまとめて、GPTにより処理することにより実現可能と思います。

GPTは過去の特許出願明細書もデータを参照するようです(直近のはないようですが)ので、請求項案を分析して新規性、進歩性の判断はできると思います。

ただし、進歩性の判断の精度がどうなるかはわかりませんので、全自動化までは難しいと思いますが、時間の問題とも思います。

さて、そうなると実務家への影響ですが、弁理士、サーチャー、審査官へは影響があると思います。

もちろんこれらの実務家が消滅することにはならないと思いますが、業務が超効率化しますので、数はいらなくなると思います。

特許分析のソフトに関しましては、エクセル+GPTの機能が強力過ぎますので、これをコストパフォーマンスで超えられるかがポイントとなります。

もちろん自社のソフトにGPTを組み込んでしまえばよいので、こういう取り組みがなされるのではないかと予想します。

GPT-4のAPIに申し込んでおりますので、利用可能になりましたら、プログラムを組んで、上記実務を行えるか試したいと思います。

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