本日はサービス標準の研修を受けてまいりました。
2019年7月1日施行の産業標準化法によれば、サービス標準のJIS化が本格的に始まることになります。
サービス標準とは、ピンと来ないかもしれませんが、例えば、ホテルのサービスの内容を標準化するとか、病院やらレストランやら遊園地やら、サービスを提供するものでしたらなんでも標準化の対象となります。(実際に標準化するかどうかは別のはなしとなりますが・・・。)
従来のJISは第2次産業のみを対象としておりましたが、法改正後は第3次産業も対象になるということです。したがって、JISなんて関係ないと思っていた方も、これからは要注意となります。
それでは、サービスの標準化を進めればよいと考えますが、やはり簡単にそういう訳にはいきません。
1つは実装の問題です。標準は作っても使われなければ意味がありません。そうすると認証を行う必要がありますし、ステークホルダーに認証の有効性を理解してもらう必要があります。
2つめは差別化をどうするかという問題です。サービスの標準を定めますと、サービス品質が均一化しますので、サービスを受ける方にはメリットがあるのですが、事業者は差別化がしにくくなります。
そうしますと、サービス標準に関しても、オープンクローズ戦略のようなものを取る必要がありますが、具体的手法につきましては、まだ誰も知りません。
我こそはという方は、サービス標準のオープンクローズ戦略を是非研究してみてください。
2019年2月28日木曜日
2019年2月27日水曜日
ロゴマークの作成法について
先日ロゴマークの作成法の研修を受けてきました。パワーポイント等の配布資料が0でしたので、備忘録的に作成手順について記録しておきたいと思います。
なお、ロゴマークは造語で正確には、ロゴタイプとトレードマークとなります。
講師は、長野オリンピックのロゴマークを作成された方でした。説明された作り方は以下のような感じでした。
STEP1は、情報収集となります。設定されたテーマに関する情報をなんでもかんでも大量に集めます。長野オリンピックの場合には、長野の歴史、文化、自然、に関するビジュアルデータを収集します。
STEP2は、キーワード抽出となります。収集したビジュアルデータから、大量のキーワードを抽出します。キーワードの数は数百~といった感じでした。
STEP3は、マークに使用するキーワードをいくつか選択します。マークにしますので、何らかの形態(形状、色彩)を想起させるキーワードを選択する必要があります。長野オリンピックの場合には、雪の結晶と、人の輪と、花でした。
STEP4は、マーク作成となります。キーワードの形態をデフォルメして、色を変えたり、大きさを変えたり、組み合わせを変えたり、様々な試行錯誤による調整を行います。と、簡単に書いていますが、一番根気がいる作業となります。
STEP5は、マーク案をいろいろな人に見てもらい、良くないところがないか確認します。同時に何らかの権利に抵触しないか確認します。
マークの重要な所は、多くの人に受け入れられることだそうです。多少なりとも不快感があると、以前の東京オリンピックのマークのようにいらぬ詮索をされてボツになるおそれがあるそうです。したがって、このいろいろな人によるチェックの部分が一番重要となります。
感想としましては、マーク作成には結構工数がかかるなという印象です。仕事としてやるには、1マークあたり数百万円くらいいただかないと、満足のゆくマークはできない感じです。もちろん、それだけのフィーをいただけるのは一流のデザイナーだけでしょうが。
私も機会があれば、ロゴマークの作成にチャレンジしたいと思います。
なお、ロゴマークは造語で正確には、ロゴタイプとトレードマークとなります。
講師は、長野オリンピックのロゴマークを作成された方でした。説明された作り方は以下のような感じでした。
STEP1は、情報収集となります。設定されたテーマに関する情報をなんでもかんでも大量に集めます。長野オリンピックの場合には、長野の歴史、文化、自然、に関するビジュアルデータを収集します。
STEP2は、キーワード抽出となります。収集したビジュアルデータから、大量のキーワードを抽出します。キーワードの数は数百~といった感じでした。
STEP3は、マークに使用するキーワードをいくつか選択します。マークにしますので、何らかの形態(形状、色彩)を想起させるキーワードを選択する必要があります。長野オリンピックの場合には、雪の結晶と、人の輪と、花でした。
STEP4は、マーク作成となります。キーワードの形態をデフォルメして、色を変えたり、大きさを変えたり、組み合わせを変えたり、様々な試行錯誤による調整を行います。と、簡単に書いていますが、一番根気がいる作業となります。
STEP5は、マーク案をいろいろな人に見てもらい、良くないところがないか確認します。同時に何らかの権利に抵触しないか確認します。
マークの重要な所は、多くの人に受け入れられることだそうです。多少なりとも不快感があると、以前の東京オリンピックのマークのようにいらぬ詮索をされてボツになるおそれがあるそうです。したがって、このいろいろな人によるチェックの部分が一番重要となります。
感想としましては、マーク作成には結構工数がかかるなという印象です。仕事としてやるには、1マークあたり数百万円くらいいただかないと、満足のゆくマークはできない感じです。もちろん、それだけのフィーをいただけるのは一流のデザイナーだけでしょうが。
私も機会があれば、ロゴマークの作成にチャレンジしたいと思います。
2019年2月19日火曜日
キャッチコピー再び(3)
弁理士の便益の階層分析は以下のようになります。
便益
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広く一般の方
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特定ベネフィット
(情緒的、自己表現的便益)
⇒顧客がどのように感じるか
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信頼できる手続き
グローバルな支援の安心のサポート
法律と技術がわかる、頼りがいがある
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一般ベネフィット
(機能的便益)
⇒顧客が何をできるようになるか
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知財の創出、知財の権利化、知財権の活用(収益化)支援、ビジネスの参入障壁構築支援、ビジネスの差別化支援
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ファクト
(属性、特性)
⇒顧客に提示される特性、プロセス
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特許明細書作成、出願手続き、特許査定率、勝訴率、出願件数、出願費用、訴訟代理、契約・技術標準アドバイス
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ここで難しいのが、弁理士はBtoBの仕事が多いので、企業に対する便益はあるのかもしれませんが、一般人に対する便益はほとんどないところです。
お題としては、「一般への認知性」がありますので、一般人への便益を分析したいところですが、ないので仕方がありません。
このあたりで、もはや良いキャッチコピーを作ることができないことを感じました。
話は変わりますが、最近テレビを見ておりますと、BtoB企業のテレビCMをよく見かけます。
視聴者はBtoB企業の製品を買うことはありませんので、無意味と思いますが、おそらく新卒の求人のためにCMをうっているのでしょう。
ビジネスがBtoBのみとなりますと、一般人から遠くなってしまうという寂しさがあります。
ということで、次は、ブランドアイデンティティの作成を行いたいと思います。
2019年2月16日土曜日
キャッチコピー再び(2)
それでは、まず、ブランド資産の評価を行います。
以下は、(私が勝手に考えた)弁理士のブランド資産の評価の表です。
望ましい資産
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価値ある知財の保護、 価値性
グローバルなビジネスの保護 グローバル性
知財トラブルの対応 実務性
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肯定的資産
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国家資格(独占資格)、 信頼性、
法律と技術の理解 知識性
諸外国での権利化、 グローバル性
知的財産の創造・保護・活用 網羅性
訴訟対応 実務性
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中立的資産
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-
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否定的資産
|
-
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正直なところ、無理やり考えた感が否めない内容となっています。
このあたりで、もうキャッチコピーを考える意欲が失われました。
とはいえ、この資産を考えることは、キャッチコピーのみならず、今後弁理士業がこの先生きのこれるか、を決することにもなりますので、本当は真剣に考えねばなりませんが、自分には荷が重いので、他の人に任せたいと思います。
最近よく言われるのが、弁理士業はAIに置き換えられる説ですが、望ましい資産を構築することにより、そのような事態は回避できるのではないかと思います。
次は、便益の階層分析を行いたいと思います。
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