2020年10月30日金曜日

その他のカテゴリー・・・

知財学会発表用のパワポですが、もうできあがりました・・・。

 

こういう早くできあがるときには、地雷があるものですが、別に業務ではありませんので、気にしないことにします。

 

18回年次学術研究発表会ですが、プログラムの全容が明らかになったようです。

 

https://www.ipaj.org/workshop/2020/workshop_2020.html

 

私の発表は、11/29(日)の1440~ということになりました。

 

https://www.ipaj.org/workshop/2020/pdfs/ippan20201129.pdf

 

私の発表する「ブランド・デザイン」のカテゴリーをみますと、ブランド・デザインは、商標法・意匠法派の方が今年は多くを占め、肩身が狭そうです・・・。

 

スケジュールをみますと、私の前には10分の休憩が挟み込まれており、その下の「その他」とくっつけられておりますので、次からは「その他」のカテゴリーで発表するよう、暗に迫られているのかもしれません・・・(ちなみに、来年発表できるネタは今のところありません・・・)。

 

8年くらい前に私が知財学会で発表した時には、特許情報分析に関するカテゴリーが独立してありました。発表者も多くて一大カテゴリーという感じでした。

 

去年しばらくぶりに発表したときには、特許情報分析に関するカテゴリーは消滅しておりました。少し寂しいですね・・・。

 

今、特許情報分析に関する発表をする場合には、「その他」のカテゴリーとなるのでしょうか。

 

一方、えらい先生方のセッションのテーマを見ますとデータの利活用関係のテーマが並んでおります。


これからはデータの利活用が重要となるのかと予想できます。そう考えますと、特許情報分析というのは、再度注目されることになると思います。

 

そうしますと、来年は「データの利活用」というカテゴリーが新たに創設されるかもしれません。

2020年10月18日日曜日

戦略について

経営の本などを読みますと、~戦略、という用語をよく見かけます。

私が、戦略という言葉を初めて知ったのが、1987年ごろのシステムソフト社の「大戦略」というPCゲームとなります。

大戦略はPC9801で動くソフトであり、当時のPC9801は非常に高価でしたので、金持ちの友人の家に入り浸ってゲームを徹夜でやっておりました。 

その後、ゲームもやめ大戦略から遠ざかっておりましたが、弁理士になってからしばしば目にするようになったのが、知財戦略という言葉です。

それまでは戦略とは戦争用語という認識でしたので、知財戦略とは、ちょっと物騒な使い方と思いましたが、世間的なインパクトを狙うとこんな感じとなるのかなと思いました。

その後、MOTで、事業戦略、技術戦略、ブルーオーシャン戦略、オープンクローズ戦略・・・と、世の中には無数の戦略があることが分かりました。 

ご存じと思いますが、戦略とは戦術とセットとなって語られる言葉で、下記のような階層性を有します。

 

戦略とは、全体の大きな動き、戦術とは、個々の具体的な動きといったところでしょうか。

ちなみに、前述の大戦略というゲームは、兵器を動かすゲームでしたので、戦略というより、戦術のゲームでした。一方、外交や資金調達を含む、光栄の歴史ゲームは戦略級といえるかと思います。

それで、知財戦略とは、戦争用語にならって言えば「知財戦術」か「知財作戦」となるかと思います(むりやり戦争に当てはめればですが・・・)。

企業における戦略は一つですので、それにぶら下がる形でマーケティング戦術や知財戦術、技術戦術などの複数の戦術があるのが、階層として理解しやすいと思います。

ただし、このようなことを声高にいいますと、ミリオタ扱いされますので、決して言うことはありません・・・。

ただし、無理に戦争用語を使用しなくても、「知財管理」や「知財マネジメント」でよいのではないでしょうか。

こういう分野に「戦略」という言葉を使用し始めたのは、私の記憶では、マッキンゼーあたりの戦略コンサルという言葉となります。

米国はしょっちゅう戦争をしている国ですし、ランド研究所などの戦争専門のシンクタンクもありますので、そのあたりの人が経営コンサルに転職するときに、セールストークに使用したのかなと推測しております。

それで、戦略と戦術の見分け方ですが、簡単な方法があります。それは有名な格言に下記のものがありますので、それに当てはめて考えればよいです。

戦術のミスは戦略でカバーできるが、戦略のミスは戦術でカバーできない(正確にはわすれましたが、このような感じです。)

知財に関しましては、上記格言に照らしますと「戦術」となります。

世の中には、「知財」に劣っているにもかかわらず、成功している企業はたくさんあります。そういう企業は戦略に優れており、知財の劣勢をカバーしているといえます。

一方、「知財」に優れているにも関わらず、失敗している企業は・・・どうでしょうか?

知財の専門家としては、 成功している企業に「御社は知財戦略がないのでダメです!」といってしまうのは世間知らずといえますし、業績が悪化している企業に「もっと知財を頑張りましょう!」といってしまうのも、よろしくないといえます。

ということで、ミリオタが感じている「戦略」の使用法の違和感を述べさせていただきました・・・。

2020年10月16日金曜日

第1稿完成

もう知財学会まで1か月ちょっととなりました・・・。

発表の内容の第1稿は、ひとまずできました。

不思議なもので、自分の書いた文章をずっとみておりますと、この内容がよいのか悪いのかさっぱり認識できなくなります。

一種のゲシュタルト崩壊みたいな感じでしょうか。

これを避けるには、他の人に読んでもらったりするのがよいと思いますが、特にそういう方もおりませんので、これで本番を迎えることになります。 

学会発表で何か指摘がありましたら、その内容をフィードバックして、論文化したいと思います。

次の作業はパワーポイント化となります。発表時間は12分ですので、正味20~25ページくらいとなります。 

おそらく、来月には特許証もくると思いますので、パワーポイントの最後にページに、スキャンした特許証を張り付けて、うけを狙いたいと思います(外す可能性大ですが・・・)。

しかし、感じますのが1年は早いということです。

よほど計画的に物事を進めませんと、あっという間に1年は過ぎてゆきます。

知財学会で発表することは、私にとって何の利益もありませんが、このようなイベントを設定して、強制力を持たせませんと何のアウトプットもなく1年が終わります。

そういうことで、今年はコロナもありよくない1年でしたが、 アウトプットは1つできたということで満足したいと思います。

2020年10月9日金曜日

日本特許庁への出願が増加しないのはなぜか

掲題の件、産業構造審議会知的財産分科会 基本問題小委員会にて議論されるそうです。

資料はこちら

明確な理由は、よくわかりませんが、感じることは以下のような事項となります。

1.訴訟が有効でない

特許権が侵害されると最終的には訴えるしかないのですが、勝訴率が低かったり、無効審判を何回も請求されたり、損害賠償額が低かったりして、訴えることに躊躇することになります。

権利行使できないのであれば、権利化の費用も無駄ですので、日本には出願しない判断となります。

これを避けるには、どなたかがおっしゃってましたが、登録後5年で無効審判請求は禁止にするとか、3倍賠償にするとか、過激な措置も考えられますが、個人的にはどうすればよいかわかりません・・・。

2.発明の概念が狭すぎる

発明相談をしますと、これは法上の発明でないので出願できません、とお断りすることが多々あります。

特に近年、産業のサービス化が進んでおりますので、ハードウェアに依存しない発明や、心理的作用を狙った発明がなされますが、これらは出願しても29条1項柱書で拒絶されてしまいます。

したがって、発明の概念を拡大すれば、出願も増えるのではないかと思います。

とはいえ、日本のみ発明の概念を拡大するわけにもいきませんので、これも対応が難しいかもしれません。

3.出願費用

これに関しては、審査請求料も(中小企業等には)安くなりましたので、出願しやすくはなりました。私も出願して特許を取りました。

弁理士費用についても、弁理士志望者が激減してしまうほどの過当競争により、以前と比べて安くなったと思います。 

あとは、中国のように特許出願に補助金を出すような施策を打つことが考えられます。

個人的には、裁判の問題が一番なのかな。。。という感じとなりますが、どうでしょうか? 

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