2018年3月10日土曜日

仕事に個性はいらない。

毎年のこの時期は確定申告の時期となります。

私も確定申告の手続きをするのですが、いつも悩むのが経費となるか否かです。

悩む例としては、スーツの取り扱いです。私は安物のスーツを愛用しておりますが、スーツは仕事にしか着ませんので、経費にしたいところです。

ネットで調べますと、スーツは経費になる説と、ならない説が拮抗しております。

ならない説としては、40年くらい前の裁判例を根拠とし、仕事以外にも着る場合がある(冠婚葬祭、夜の飲み会?など)ので、経費にできないという意見です。

なる説としては、サラリーマンは経費として認めれられる場合があるような税制度が最近設けられましたし、スーツは仕事にしか着ませんので、経費にできるという意見です。

私は、そもそも冠婚葬祭に行くことはありませんし、夜の飲み会に行くこともありませんので、スーツを経費にできるのではないかと考えておりました。

しかし、経費とすることはやめました。 それはネット上で見つけたある説が胸に落ちたからです。

その内容というのは、自己の嗜好が入ったものは経費にできないというものです。確かにスーツは、安くても、色、形状、ブランド等、選ぶ人の嗜好が入る余地が大きいです。

こういうものは仕事の道具というよりも、個性の表現の割り合いが大きくなります。そして、今の日本では仕事に個性を出すことは、考えられていないと思います。

仕事を遂行するための機能のみを発揮するものが経費として認められやすいと思います。

そうしますと、革靴は経費にならず、安全靴なら経費になる、スーツは経費にならず、作業服は経費になる、かばんは経費にならず、パソコンバッグなら経費になる、車ならプロボックスなら経費になり、メルセデスなら経費にならない、という感じでしょうか。

といっても、仕事に個性はいらないというのは、工業化時代の古い考えとも思います。

今後は無個性な仕事はAIが担当することになるでしょうから、仕事にも個性が要求される時代がくることも考えられます。

そのような時代が来たら、スーツも大手を振って経費化できるのではないでしょうか。
 

2018年2月28日水曜日

老後はない。

今日が弁理士企業年金基金のキャッチコピー期限でしたので、とりあえず応募しました。

(作成過程は別途記事にいたします。)

結局時間切れのような感じで、大したレベルのものはできませんでした・・・。

とはいえ思い知らされたのが、老後の不安といいますか、私より下の世代は老後がない、ということです。

私より上の世代は60~65歳にもなれば、引退して悠々自適な生活を送れるのかもしれませんが、私より下の世代は、引退できるほどの資産の蓄積ができず、70歳過ぎまで働く必要があることは避けようがないと思われます。

結局、バブル後の不景気や民主党政権下のデフレせいで、働いても十分な報酬を得ることもできず、さらに悪いことには社会保障費の支払い額も過剰となり、手取りとしては貧弱な状況がつづいております。

このようなことから、蓄財ができず、どうするかというような状況です。年金基金の調査を通じて、このような厳しい事実を認識いたしました。

といっても、65歳を超えればある程度の年金はもらえますので、生活に足りない分を働く(月10万~?)ようなイメージとなるかと思います。年収うん百万を稼ぐ必要はありません。

といっても、年をとったら体も動かないでしょうから、選べる仕事も減るかと思います。仕事を見つけてくれるシルバーセンターなるものもあるようで、年を取った場合の仕事の探し方も研究しておく必要がありそうです。

さらに、旅行や趣味など引退して暇ができたらやろうと思っていることがある場合でも、今後は死ぬまで働くことになることから、できる機会は永遠にこないということになります。

したがって、今できないことは、将来もできない、ということを認識した方がよいようです。

逆にいえば、やりたいことがあるなら、老後を待たず、今やる、という風にした方が満足のゆく人生を送れそうです。

私もバイクで日本1周をしてみたいのですが、仕事をやめて・・・、という訳にはいきませんので、不満足な人生となりそうです。

2018年2月18日日曜日

STEP2)ブランドが提供する便益の階層分析について(その1)

次に、STEP2の「便益の階層」ですが、

第1階層:情緒的/自己表現的便益
第2階層:機能的便益
第3階層:属性

のキーワードのセットを明らかにしてゆきます。

STEP2のブランドが提供する便益の階層分析では、「言葉の絞り込み、意味の洞察」を行うことを目的とします。

ここでいう便益とは、ブランド資産に基づいて、顧客などが真に欲する便益であり、便益の理解を通じて、ブランドが顧客に提供する価値・約束する価値を深堀して、独自性を表現する言葉や、意味を認識します。

ここで、一番重要な便益は、情緒的/自己表現的便益となります。これは、模倣が困難であり、顧客にとり有意義な便益であることから、顧客との絆が深まり、顧客ロイヤルティを得られるからです。

ところで、私は、以前は製造する側におりましたが、情緒的/自己表現的便益というものにあまり縁がありませんでした。

工場で働いておりましたが、建物は節電のため薄暗く(蛍光灯を1本外す)、工場・事務所の内装も無機質で労働のための機能を果たすのみ、という感じで、人間の情緒をあまり考慮しておりませんでした。

(全然関係はありませんが、クリーンルームで力仕事をしていたとき、汗をかいたところ、クリーンルームが汚染されるので汗をかかないでくれ、と叱られたことがあります・・・。)

もちろん、労働者の情緒的便益を積極的に充たす工場というのは、固定費が悪化することから経営的にはよろしくないという理由は当然あります。

製造する製品についても、BtoBの場合には、製品が情緒的/自己表現的便益を充たす必要はなく、もっぱら機能的便益を充たすのみとなります。

そういう環境で開発を続けておりますと、「情緒的/自己表現的便益」はまったく不要というか、よくわからないという思考となります。

しかしながら、最近人気のヨーロッパ製の家電など見ますと、明らかに「情緒的/自己表現的便益」を狙った製品となっておりますので、少なくともBtoC製品に関しては「情緒的/自己表現的便益」は有効そうです。

そうすると、BtoBに関しては「機能的便益」、BtoCに関しては「情緒的/自己表現的便益」が重要そうですが、弁理士企業年金基金は、はたしてBtoBなのかBtoCなのかという問題があります。 (つづく)

2018年2月17日土曜日

STEP1)現在・将来のブランド資産の評価について(その2)

さて、STEP1の現在・将来のブランド資産の評価ですが、作業としては、下の表の右の列に、基金が有する資産を記入してゆきます。


望ましい資産

肯定的資産

中立的資産
-
否定的資産
-


望ましい資産とは、今はないが、あれば好ましい顧客の連想を生ずる資産をいいます。

肯定的資産とは、今すでにある、好ましい顧客の連想を生ずる資産をいいます。

中立的資産とは、可もなく不可もない連想を生ずる資産をいいます。

否定的資産とは、否定的な顧客の連想を生ずる資産をいいます。

ここで、中立的資産と否定的資産は、自社を見つめなおす、自社を改善してゆくには重要な資産ではありますが、キャッチフレーズの作成には不要ですので(キャッチフレーズには否定的な表現をいれませんので)、無視することにします。

そもそも、なぜこのような作業を行うかといえば、キャッチフレーズはブランドアイデンティティを表現するものであり、ブランドアイデンティティの構築には、顧客の魅力的な便益を示すキーワードのセットを明らかにする必要があるからです。

STEP1の現在・将来のブランド資産の評価では、「言葉の風呂敷を広げる」こと、すなわち、キーワードを広げることを目的とします。

能書きは以上となりますが、このキーワードの選定は非常に難しいものがあります。 というのは、私は基金内部の人間ではないので、はたして基金のどのようなブランド資産があるかわからないからです。

したがって、以下の記載は、パンフレット等から見た場合の、ほぼ私の想像となりますので、現実とは異なる部分、誤り、誤解等があることを予めご承知おき願います。

それで、考えてみた結果が以下の通りです。


望ましい資産
顧客志向、高い信頼性、適切な情報提供、特許業界への貢献、安定的な運営
肯定的資産
健全経営、老後の安心、信頼、有用、公正
中立的資産
-
否定的資産
-

ありふれたキーワードが並んでますが・・・。キャッチフレーズとしては、人目を引くようにしませんと採用されませんので、ありふれたキーワードから面白いフレーズをどう考案するかが難しそうです。

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