1月23日の夜、「サロン・ド・MOT」にて日米特許法改正についての講演をしてまいりました。
「サロン・ド・MOT」とは、農工大MOT卒業生、MOT在籍者、MOT教員などが月1回都内の某所に集まりまして、技術経営に関して語り合う場のことです。
今回は光栄にも私が演者ということで、何をお話しようと考えましたが、日米の特許法改正が重なりましたので、このネタにしました。
日本の特許法改正で大きな話題となったのは以下の図です(法改正とは関係ないですが・・・)。
(出典:日本経済新聞)
こうみると、日本の特許出願件数は減少傾向にあり、事実上、中国に抜かれておりますので、これはどうなんだという話となりました。確かに、日本の開発活動が低下した結果、出願件数も低下したならゆゆしき事態です。
一方、従来の出願できるものは何でも出願するというスタイルが修正され、不必要な出願が削減された結果ともいえます。
日本の発明は新興国において即座に翻訳され真似されてきましたので、そういう意味では日本の出願件数が減って不利益を被るのは中国あたりかもしれません。
いずれにせよ数字にはいろいろな見方があることを再認識いたしました。
また、米国特許法改正については、やはり先願主義への移行が話題となりました。
発明をあらかじめ公表してしまえば、米国出願まで最大2年の時間的猶予がありますので、この2年間をどう考えるべきか議論となりました。結論はでませんでしたが。
その後、田町の飲み屋で今後の「サロン・ド・MOT」の進め方など議論させていただきました。(その他就職問題など)
発表の機会をいただき誠にありがとうございました。