ものづくり革新ナビに、知的財産マネジメントの技法に関する記事を投稿いたしました。
マクロ分析、セミマクロ分析、及び、ミクロ分析の概要について説明させていただきましたのでご参考に願います。
(記事はこちらです)
http://www.monodukuri.com/gihou/article/87
さて、特許情報解析は大企業では広く活用されておりますが、中小企業ではあまり活用されておりません。 その理由はいろいろありますが、理由の一つとして中小企業特有の問題があります。
特許情報解析といいますが、簡単にいえば、「自社の特許出願」と「他社の特許出願」とを「比較」して「一致点」と「相違点」を見出す、ことが最初の作業内容となります。
大企業の場合には、「自社の特許出願」の数が充分にあるため、他社との比較が容易にできます。
一方、中小企業は特許出願の数が少ないため他社との比較が難しく、有意義な特許情報解析を行うことができません。
出願件数が5件程度であれば母集団を小さくするなど工夫して特許情報解析を行うことも可能ですが、出願件数0の場合には自社の出願を含めた分析はできません(他社の分析はできますが・・・)。
中小企業でも自社出願を地道に行うことにより、特許情報を活用することが可能となりますので、自社のコア技術については何件か出願しておくことをおすすめします。