昨日、知財ビジネスアカデミーのブランド戦略基礎の講座の第2回目を受講いたしました。
第1回に引き続き、ブランドアイデンティティの策定演習がありましたが、非常に困難を感じました。
ブランドアイデンティティの策定は
ア)コアアイデンティティの考案
・自社の独自性を表現する要素
イ)拡張アイデンティティの考案
・コアアイデンティティに含まれないが補完的なアイデンティティ
ウ)ブランドエッセンスの考案
・コアアイデンティティをまとめた象徴的なフレーズ
・実務的には、広告代理店等にお任せとなる
を考えてゆくことになります。
ところが、自社(もしくはお客さん)のコアアイデンティティは何かと考えてみましたが、なんと何も頭に浮かびません・・・。
つまり、考える取っ掛かりがないと、アイデアが浮かびません。
考える取っ掛かりとしましては、前回ご紹介したブランド資産の評価や便益階層があるのですが、まずこれらを検討する必要があります。
そう考えますと、やはりブランドQFDは有用と思います。
ブランドQFDを使用すれば、コアアイデンティティに関するキーワードは自分の頭で考案せずとも(時間をかけて悩まずとも)、特許情報から多く集まりますので、コアアイデンティティを考える取っ掛かりとできます。
また、他の方の発表を聞いていて少し気になったのが、例えば、自社製品は「面白い」のがコアアイデンティティである、とのような発表がありました。
しかし、競合他社が、より「面白い」製品を製造している場合には、独自性がありませんので、それはもうコアアイデンティティとはなりません。
したがって、コアアイデンティティの策定には競合他社との比較作業が重要となりますが、 ブランドQFDは自社・他社のものを作成して比較できますので、やはり便利です。
ということで、来年はもう少しブランドQFDの研究を進めたいと思います。