昔の資料を整理しておりましたら、ネットで拾った吉川先生の一般設計学の講義のパワーポイントを見つけました。
↓まだこちらで見れるようです。
http://www.robot.t.u-tokyo.ac.jp/asamalab/lectures/lecture6/files/20110112GeneralDesignTheory.pdf
しかし、内容が難解でしたので、真剣には読んでおりませんでしたので、この機会に少し読んでみました。
パワポの10ページに以下の図がありました。
この図は、分析と設計の関係を表した良い図と思います。
特許の世界でも、特許情報分析を行うことがありますが、分析結果はいくつかの法則性がわかることであり、分析により、何か新しいものが生まれる訳ではありません。
新しいものを生み出すには、分析により得られた法則を組み合わせる作業が必要となります。この作業がいわゆる設計(デザイン)となります。
ということで、今後はアナリシスの後工程としてのデザインが重要となると思います。
ここからは脱線ですが、上記パワポによれば、分析は、常に正しい、正当性がある、ような結果が得られるようです。
一方、デザインの方は、誤りうる、というおそろしい言葉が書かれております。
そう考えますと、例えば、人の失敗を責めるような企業文化がある企業では、デザイナー的な人は失敗により出世できない、アナリスト的な人は出世しやすい、ようなことがありそうです。
しかし、社内にアナリスト的な人が増えますと、新しいものは生まれませんので、企業としては衰退する、というようなことがあると思います。
そう考えますと、アナリシスとデザインのバランスを図ることが、特に、製造業では必要と思います。