2021年2月19日金曜日

今年の作業テーマについて

今年の作業テーマですが、テキストマイニングを使用したMFTモデルの作成にしようかと考えております。

MFTモデルは、去年やりました多空間デザインモデルをマーケティング用に変形したものです。

市場空間と技術空間に大まかに空間を分けて、その中に、用途空間と機能空間と属性空間を設けます。

 

用途空間と機能空間と属性空間とを、MFTフレームのような感じでテキストマイニングにより関連性を抽出します。

ちなみに、 MFTフレームとは、要素技術(シーズ)と市場ニーズの間に、「ファンクション」(効用)という概念をおくことで、製品化や事業化のイメージを容易にすることを意図したフレームワークのことをいうそうです。Mはmarket、Fはfunction、TはTechnologyの頭文字をとっているそうです。

デザインやブランド分析の場合には、心理空間用語を得るために、顧客の声を収集する必要がありますが、用途については特許情報からとれますので、特許情報のみでMFTモデルをつくれるのではないかと考えております。

そういう意味では昨年よりテーマの難易度が下がってしまいますので、何か新しい要素を入れられないか検討しております。 

ストーリーとしては、特定技術を有する企業が、新市場に進出するために、用途探索をする、というような感じとしたいと思います。技術に関しては、おむつを離れたいと思いますが、具体的には決めておりません。

例年のごとく、5月にデータ分析をして、9月に文書にまとめて、12月に知財学会で発表できればと思います。

2021年2月10日水曜日

脱コンテクスト化と再コンテクスト化について

ネットで特許情報分析を調べますと、いろいろな分析手法があることがわかります。

 

しかし、最近歳のせいでしょうか、特許情報分析のアウトプットをみましても、結局のところ分析により何がわかったのか、よくわからないことが多いです。

 

もちろん、特許情報分析のアウトプットとして何らかの結論めいたことは記載されているのですが、なにかもやもやした印象となります。

 

このもやもや感の原因を考えてみました。

 

ウィキペディアによれば、分析とは、ある物事を分解して、それらを成立させている成分・要素・側面を明らかにすること、とされます。

 

そうしますと、分析によってわかるのは、要素であって、物事全体はわからない、というのがもやもや感の原因なのかと思います。

 

いくら目や口や内臓の分析をしても、人間は理解できないということになるかと思います(もちろん、目や口や内臓の研究は重要であることには違いありませんが)。

 

そうしましたところ、テレビで流し見しておりました放送大学で、脱コンテクスト化と再コンテクスト化という説明をしておりました(何の講義かはわかりませんが・・・)。

 

このキーワードにあてはめますと、例えば、目の研究とは、人間というコンテクストからいったん目を分離して、目の構造を研究をする、いわゆる脱コンテクスト化に相当するのではないかと思います。

 

つまり、特許情報分析とは脱コンテクスト化であるので、要素はわかるが全体像はわからないというのがもやもや感の原因と思います。

 

そうしますと、特許情報分析を理解するためには、脱コンテクスト化につづいて、コンテクストを再構成する再コンテクスト化に相当する処理が必要なのではないかと思います。

 

今では、脱コンテクスト化をIPデザインマトリクスで行い、再コンテクスト化をIPデザインモデルで行えればと考えております。

 

これができれば、特許情報をより有用に活用できるのではないかと思います。

2021年1月21日木曜日

IPデザインマトリクスのまとめ方

勝手にネーミングしたIPデザインマトリクスですが、 

 

 

 

 

 

上記のようなマトリクスを使って分析することを考えています。

このようなマトリクスには、課題・解決手段マップやQFDがありますので、それらの分析手法を流用すればよいことになります。

マトリクスの作成には、マトリクス内には数値(もしくは〇、△など)を書き込む必要があるのですが、方法としては

(1)自分の経験と知識に基づいて適当と思われる数を書き込む

(2)特許情報分析による出願件数に基づいて数を書き込む 

(3)特許情報のテキストマイニングによる共起度に基づいて数を書き込む

があります。

分析手法としては、マトリクスを組み合わせて要素間の関係性を分析することになります。

ニーズ×機能マトリクスと組み合わせれば、デザイン分析となり、

情緒×機能マトリクスと組み合わせれば、ブランド分析となり、

 市場×機能マトリクスと組み合わせれば、マーケティング分析となります。

 

このうち、マーケティング分析はまだやったことがないのですが、最近MFTフレームというのを見つけましたので、その考え方を流用すれば、何とかなると思います(マーケティング学会ネタになりそうです)。

こんな感じでいろいろできれば面白いと思いますが、どうでしょうか?

2021年1月17日日曜日

今年の作業予定について

令和3年もはじまりました。年を取ると月日の流れが速いです・・・。

懸案の論文の方ですが、掲載になりそうです。何も問題がなければ、月刊パテントの3月号に掲載される予定です。

個人的には、この論文の内容には、若干の問題(炎上要素?)があるかもしれないと思っておりましたが、知財学会での発表でも何の指摘もありませんでしたし、パテント編集部からも指摘がありませんでしたので、世に出して大丈夫と安心しております。

3月号は3月初旬から中旬に発行されますので、ぜひ購入してください。本屋では売っておりませんので、弁理士会のホームページから購入願います(誰でも買えます。800円か900円です。)

もちろん、発行から数か月で弁理士会のホームページで公開されますので、実のところ買う必要はないといえばないのですが・・・。

それで、今年は何をするかと考えましたが、新しいネタもありませんので、何もしないこととしようとも思いましたが、今までの論文のまとめと、事例づくりでもやろうかと思います。

ただ論文のまとめといっても、強制的なイベントを設定しませんと、やらないと思いますので、例えば、知財学会のインテンシブ?セッションあたりに申し込むことを考えております。

そうしますと、学会申込の始まる5月ごろまでに、ある程度作業の見込みをつけておかなければなりませんが、仕事や家の事情もありますので、どうなるかわかりません。

まとめの方向性としては、知財学会の発表4回分と、パテント誌論文4つを以下のような感じでまとめることを考えております。

 

ネーミングについては、独自のものをつけようかどうか迷いましたが、ネーミングがあった方が知識の整理がしやすいことと、他の人をみますと独自ネーミングをつけて営業している人も多いので、とりあえずつけてみました。

とはいえ、 インテンシブ?セッションのレベル感がまったくわかりませんので、あっさりリジェクトされることも考えられますので、ダメでも私をいじめたりしないように願います。

事例作成の方については、noteの方でやりたいと思います。諸事情によりnote記事の更新をまったくしておりませんが、上記ネーミングを用いて再出発したいと思います。

それでは、今年もよろしくお願いいたします。

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