この知らせを受け取ったとき、がっかりしますよね。お金と時間をかけたのに...と落ち込んでしまう方も多いと思います。
実は私、特許の仕事をしていて、よく聞く声があるんです。 「出願費用が無駄になった!」 「お金返して!」
でもちょっと待ってください!
実は、特許出願が通らなかったことにも、悪いことばかりではないんです。今日はその「意外な価値」についてお話ししたいと思います。
拒絶査定で分かる3つの大切なこと
1. 「今の立ち位置」が分かる!
特許が通らなかったってことは、実は「似たような技術がすでにたくさんある」というサインなんです。
つまり...
- 今の技術レベルが「普通」だということが分かる
- 「もっと頑張らないと!」という具体的な目標ができる
- 次の開発の方向性が見えてくる
2. 「これ、やっていいんだ!」が分かる
「特許が取れなかった」=「他の会社も特許は取れない」
...ということは?そうです!その技術、基本的に誰でも使えるってことなんです。 (※ただし、他の特許に引っかからないか、確認は必要です)
確かに権利は持てませんが:
- ビジネスはできる
- 開発した技術が使える
- 市場参入のチャンスがある
3. 「将来の特許」も防げちゃう!
実は、拒絶された特許出願でも公開されるんです。そして、この公開された情報には大きな力があります。
どんな力かというと:
- 後から似たような特許を出そうとする人の「壁」になる
- 他社が似た技術の特許を取りにくくなる
- つまり、「未来永劫」似たような特許の発生を防いでくれる
結局どう考えればいいの?
特許出願が通らなかったからって、すべてが無駄になったわけじゃないんです。
もちろん、いつも拒絶されてばかりじゃマズイですよ。でも、たまには「拒絶」も、技術開発やビジネス戦略のヒントをくれる大切なメッセージとして受け止めてみてはどうでしょうか?
「拒絶」は終わりじゃない。むしろ、次の一歩を考えるチャンスかもしれませんよ!