たまに、特許や商標にあまりお金をかけない方法がないかと、聞かれることがあります。確かに、特許権、商標権をとるには、結構な費用が掛かりますので、お気持ちはわかります。
この場合、例えば、ノウハウで守るとか、先使用権を主張できるよう証拠を残すとか、そういう風なアドバイスをすることになります。
しかし、ノウハウで守るといっても高度な秘密管理体制が求められますし、先使用権を主張といっても証拠を保存して確定日付をもらう手続きが必要ですし、はたして実行できるのかという疑問は残ります。
そう考えると、権利なくして知財を保護するというのは、無理難題なのかもしれません。
なぜ権利をとるのかといえば、最終的には訴訟で勝つためです。訴訟では、権利に基づいて主張を行いますので、権利がない場合には、何も主張できずそのまま敗訴となります。
したがって、どんなに優秀な弁護士を雇っても、権利がなければ勝ち目はない、ということになります。
逆に、多くの権利があれば、権利をいろいろ組み合わせて戦うような、戦略の自由度を確保できます。こうなれば優秀な弁護士を雇う意味もでてくるかもしれません。
とにかく権利を取りなさいという弁理士は、あながち間違っていることをいっているわけではないいといえます。(権利化しないのであれば、弁理士の腕の見せ所がないという事情もありますが・・・。)
そうはいっても予算には限界もありますので、まずは、必要な知財権を洗い出し、優先度の高い知財権から予算を確保して、権利化を進めるのが、現実的な線と思います。
Babymetal「水商売」発言はなぜ起きた?「老害」と呼ばれないための思考法
先日、ある音楽評論家が「BABYMETALは水商売」と発言し、大きな波紋を呼びました。 BABYMETALがメタルか否かという議論は、とうの昔に決着がついたものだと思っていました。象徴的だったのは、2014年7月のイギリス「Sonisphere Festival」です。巨大なメイ...
-
みなさん、こんにちは!今日は多くのビジネスパーソンや企業が頭を悩ませている「潜在ニーズ」について、じっくり考えてみたいと思います。マーケティング会議やビジネス書でよく耳にするこの言葉、実際のところはどうなのでしょうか? 潜在ニーズ探しの落とし穴 ビジネスの世界でよく「潜在ニ...
-
東京オリンピックのメインスタジアムの建設費用が高すぎるとして問題となっています。 今の日本であれば3000億円程度であれば、出せない額ではありませんが、世論的には批判の的となっています。 その理由はなぜかといえば、あのヌメッとしたデザインに3000億円の価値はないと日本国...
-
「製造方法は特許出願しないほうがいいよ。秘密にしておくべきだよ」 よくこんなアドバイスを聞きませんか?一見もっともらしく聞こえますよね。でも、ちょっと待って!本当にそうなんでしょうか? 怖い話:もしライバル企業が特許を取っちゃったら... 例えば、こんなシナリオを想像してみてくだ...