私は株式投資をしています。株を毎月お小遣い程度の金額でちびちび買ってゆくスタイルです。
2008年頃からやっていますが、すぐにリーマン・ショック、超円高、震災と、次々に事件が起こり、株価が超下落しましたので、本当に儲かるのかよくわからないところがあります。
株式投資には、いろいろと格言というものがあり、その1つに「卵は1つのかごに盛るな」があります。
これは、卵を1つのかごに入れて運ぶと、かごを落とした時に卵が全部割れてしまうから、いくつかのかごに分けて運べ、という教えです。
お金も1つの投資対象に投入すると、何かあった時にお金がパーになりますので、分散して投資することが推奨されます。
老人の方が投資詐欺に引っかかって全財産を失ってしまう被害を受けることがありますが、これは詐欺に引っかかるのが悪いというより(美味しい話と詐欺を見分けるのは難しい)、全財産を投入してしまうことにあります。
卵の原理に基づけば、全財産の1/3くらいが投資できる上限であり、この原則を守れば、財産の2/3は残るわけですから、生活が大きく破壊されることもないと思います。
また、借金をして何千万の家を買うというのも、資産が(借金付きの)家に集中することになり、リスクが高いといえます。
卵の原理に基づけば、1億円位の資産があって、初めて3千万円の家を(キャッシュで)買えることになります。ただし、そんなことを言ったら、誰も家を買えませんが・・・。
会社の事業も似たようなところがあり、会社としていくつかの事業を有していたほうが収益が安定します。
これは、儲かる事業、儲からない事業は、外部環境等の状況によっていろいろ代わりますので、事業を組み合わせると、儲かる事業が儲からない事業を補い、会社全体として安定するからです。
(儲かっている事業部の人が、儲かっていない事業部の人を揶揄することもあるようですが、環境が変われば、自分が揶揄される立場になりますので、 ほどほどにした方が良いようです。)
こういう考え方をポートフォリオとも言いますが、異なる性質の複数のものに分散して組み合わせることにより、全体としてうまくいくようにする考え方です。
力を集中したほうが利益が得られるような気がしますが、許容できるリスクを超えてしまう場合があるため、いろいろと分散させることを考えてみるのも必要と思います。
2014年12月13日土曜日
2014年12月7日日曜日
知財のニュースについて
このブログは一応知財のブログなので、知財の最新ニュースを紹介しようと当初は考えていました。
知財のニュースというと、裁判例、法改正、その他ビジネス上のニュースがあると思いますが、あまり知財のニュースを紹介できていません。そのいい訳は以下のとおりです。
1 裁判例について
何か判決がでますと、裁判所のHPに判決文が掲載されますが、判決文は何十ページにもなりますので、全文を読むのに時間が必要となります。
中途半端な理解をブログに公開しますと、ブログが炎上する原因となりますので、しっかり読んで、証拠にもあたって、理解を深めてから、紹介する必要があります。
しかし、そのような時間をとるのも大変ですので、怠けていると、偉い先生が雑誌等に見解を発表しはじめます。
専門に研究されている先生の方が分析が的確ですので、そちらを読んだ方がよいということになります。
こういう判決がでました!という記事でもいいのですが、あまり意味があるようにも思えませんので、裁判例を紹介する機会を逸することになります。
2 法改正について
法改正については、改正の数年前から審議会等にて法改正の内容についていろいろ審議がなされ、その審議内容が公開されることになります。
しかし、あくまでも未決の事項ですので、審議内容を紹介することは、立法過程に興味がある人は別ですが、一般の人にはあまり意味が無いのかなと思います。
改正法が成立した後はどうかといえば、法がどう解釈されるかは、裁判例の蓄積を待たねばならず、また、審査についても審査基準が改定される内容を確認せねばならず、さらに、審査基準についても、実際に審査実務が開始されてからでないとなんとも言えません。
したがって、法改正についても、実際に法が施行されないと、なんとも言えないといえます。
こういう法改正がされました!という記事でもいいのですが、あまり意味があるようにも思えませんので、法改正を紹介する機会を逸することになります。
3 ビジネス上のニュースについて
新聞などを見ますと、知財関係のニュースがしばしば報道されます。
しかし、新聞のニュースは、特定のバイアスが掛かっている可能性がありますので、報道をそのまま信用することはリスクが有ります。
最近はネイティブニュースのような、企業からお金をもらった、半分広告のようなニュースがあり、そういうニュースは客観性がありませんので、読むに値しません。
また、新聞記者の専門性が足りない場合や、特定の政治思想がある場合には、誤報、捏造の疑いがある報道がなされる場合があり、やはり読むに値しません。
そうすると、新聞報道についても、充分に裏をとらないでブログ等に紹介することは、リスクが有ります。
一応、知財ニュースについては、この欄の下に、ロボットが自動収集したものを紹介するようになっておりますので、最新ニュースはそちらで確認頂き、解釈が必要であれば、当方で調べますので、ご相談いただければと思います。
知財のニュースというと、裁判例、法改正、その他ビジネス上のニュースがあると思いますが、あまり知財のニュースを紹介できていません。そのいい訳は以下のとおりです。
1 裁判例について
何か判決がでますと、裁判所のHPに判決文が掲載されますが、判決文は何十ページにもなりますので、全文を読むのに時間が必要となります。
中途半端な理解をブログに公開しますと、ブログが炎上する原因となりますので、しっかり読んで、証拠にもあたって、理解を深めてから、紹介する必要があります。
しかし、そのような時間をとるのも大変ですので、怠けていると、偉い先生が雑誌等に見解を発表しはじめます。
専門に研究されている先生の方が分析が的確ですので、そちらを読んだ方がよいということになります。
こういう判決がでました!という記事でもいいのですが、あまり意味があるようにも思えませんので、裁判例を紹介する機会を逸することになります。
2 法改正について
法改正については、改正の数年前から審議会等にて法改正の内容についていろいろ審議がなされ、その審議内容が公開されることになります。
しかし、あくまでも未決の事項ですので、審議内容を紹介することは、立法過程に興味がある人は別ですが、一般の人にはあまり意味が無いのかなと思います。
改正法が成立した後はどうかといえば、法がどう解釈されるかは、裁判例の蓄積を待たねばならず、また、審査についても審査基準が改定される内容を確認せねばならず、さらに、審査基準についても、実際に審査実務が開始されてからでないとなんとも言えません。
したがって、法改正についても、実際に法が施行されないと、なんとも言えないといえます。
こういう法改正がされました!という記事でもいいのですが、あまり意味があるようにも思えませんので、法改正を紹介する機会を逸することになります。
3 ビジネス上のニュースについて
新聞などを見ますと、知財関係のニュースがしばしば報道されます。
しかし、新聞のニュースは、特定のバイアスが掛かっている可能性がありますので、報道をそのまま信用することはリスクが有ります。
最近はネイティブニュースのような、企業からお金をもらった、半分広告のようなニュースがあり、そういうニュースは客観性がありませんので、読むに値しません。
また、新聞記者の専門性が足りない場合や、特定の政治思想がある場合には、誤報、捏造の疑いがある報道がなされる場合があり、やはり読むに値しません。
そうすると、新聞報道についても、充分に裏をとらないでブログ等に紹介することは、リスクが有ります。
一応、知財ニュースについては、この欄の下に、ロボットが自動収集したものを紹介するようになっておりますので、最新ニュースはそちらで確認頂き、解釈が必要であれば、当方で調べますので、ご相談いただければと思います。
2014年11月29日土曜日
付加価値について
休みの日には家の掃除をすることになりますが、うちで使っている掃除機は一般的な日本製の掃除機です。
この掃除機には、アイドリングストップ機能というものがついており、掃除機のヘッドが床から一定時間離れると、掃除機が停止し、再度ヘッドを床につけると、数秒の後、運転を再開するというシロモノです。
このアイドリングストップ機能というものが非常にストレスで大変困っています。
掃除機のヘッドは常に床に密着している訳ではなく、床の凹凸によりヘッドは床から離れたりしますので、その度に掃除機は停止し、再起動を繰り返すことになります。
運転停止の数秒は待機しなければなりませんので、非常に掃除の能率が悪くなり、いらいらすることになります。
この掃除機を設計した人は、自動車のアイドリングストップ機能にヒントを得て、この掃除を開発したのだと思います。
自動車の場合には、ガソリンを燃やす内燃機関であり、信号待ちは数分に及びますので、アイドリングストップによる燃費の向上効果はそれなりにあると思います。
一方、掃除機の場合にはモーター駆動であり、床から離れる時間は数秒ですので、アイドリングストップ機能を設けてもその節電効果はほとんどないどころか、かえって掃除の能率を低下させ、人間の貴重な時間を奪う、負の効果の方が大きいと思います。
このような設計がどうしてなされるかといえば、製品を他社製品から差別化しなければならないという強迫観念があると思います。
差別化を図る1つの手段としては、製品に新たな機能を付加することが通常行われます。
しかし、安易に機能を付加しても、需要者にその価値が感じられなければ、付加価値とはいえず、単なるコスト上昇要因となり、逆に競争力が低下します。
したがって、機能を付加する場合には、本当に需要者に価値があるものなのか熟慮しないと、うちの掃除機のようになってしまいます。
そのためには、顧客ニーズの調査を行うとか、実際に掃除機を使用している人を設計者に加えるとかの工夫があるとよいと思います。
最近はお掃除ロボットというものが普及しておりますが、これは人間の貴重な時間を掃除で消費するのを防止できるという価値を提供できますので、顧客ニーズを(偶然かもしれませんが)掴んだ商品と言えます。
ということで、機能を追加する場合には、需要者に本当に価値を提供するものか、検証することも必要かなと思います。
この掃除機には、アイドリングストップ機能というものがついており、掃除機のヘッドが床から一定時間離れると、掃除機が停止し、再度ヘッドを床につけると、数秒の後、運転を再開するというシロモノです。
このアイドリングストップ機能というものが非常にストレスで大変困っています。
掃除機のヘッドは常に床に密着している訳ではなく、床の凹凸によりヘッドは床から離れたりしますので、その度に掃除機は停止し、再起動を繰り返すことになります。
運転停止の数秒は待機しなければなりませんので、非常に掃除の能率が悪くなり、いらいらすることになります。
この掃除機を設計した人は、自動車のアイドリングストップ機能にヒントを得て、この掃除を開発したのだと思います。
自動車の場合には、ガソリンを燃やす内燃機関であり、信号待ちは数分に及びますので、アイドリングストップによる燃費の向上効果はそれなりにあると思います。
一方、掃除機の場合にはモーター駆動であり、床から離れる時間は数秒ですので、アイドリングストップ機能を設けてもその節電効果はほとんどないどころか、かえって掃除の能率を低下させ、人間の貴重な時間を奪う、負の効果の方が大きいと思います。
このような設計がどうしてなされるかといえば、製品を他社製品から差別化しなければならないという強迫観念があると思います。
差別化を図る1つの手段としては、製品に新たな機能を付加することが通常行われます。
しかし、安易に機能を付加しても、需要者にその価値が感じられなければ、付加価値とはいえず、単なるコスト上昇要因となり、逆に競争力が低下します。
したがって、機能を付加する場合には、本当に需要者に価値があるものなのか熟慮しないと、うちの掃除機のようになってしまいます。
そのためには、顧客ニーズの調査を行うとか、実際に掃除機を使用している人を設計者に加えるとかの工夫があるとよいと思います。
最近はお掃除ロボットというものが普及しておりますが、これは人間の貴重な時間を掃除で消費するのを防止できるという価値を提供できますので、顧客ニーズを(偶然かもしれませんが)掴んだ商品と言えます。
ということで、機能を追加する場合には、需要者に本当に価値を提供するものか、検証することも必要かなと思います。
2014年11月22日土曜日
暗黙知について
一昔前、MBAに行くことがもてはやされた時期がありましたが、最近はMBAは役に立たないという言説が目立つようになりました。
MBAといっても、特別なものではなく、ただの大学院ですので、あくまでも体系化された形式知を伝達する場に過ぎません。
ただし、形式知はそのままでは何の役にも立ちませんので、MBAを出た後、実務を通じて暗黙知を得て知識として完成させる必要があります。
したがって、MBAで得た知識を実務で活用する機会のない人は、知識の完成が図れず、MBAで勉強したことが役に立たないと感じてしまうわけです。
そうすると暗黙知を得る必要があるわけですが、例えばMBAをでたら起業して実際に知識を使ってゆくとか工夫すればよいと思います。
また、逆に実務経験が豊富で暗黙知が蓄積されている人であれば、MBAにゆくことにより、知識が体系的に整理され、効果が感じられるかもしれません。
似たようなことは、資格にもいえ、例えば弁理士試験は特許法などの形式知の有無を測定する試験ですので、弁理士試験に合格しただけでは、何の役にも立ちません。
したがって、合格した後は実際に特許実務をこなして暗黙知を得て、知識として完成させてゆく作業が必要となります。
ところが近年、国が需要以上に合格者を増やしたため、合格しても実務に付けない人が生じるようになりました。実務につけませんと暗黙知を得られませんので、弁理士としての知識レベルにいつまでも到達できないことになります。
そうすると、資格取得に費やす時間と費用がまったく無駄になりますので、弁理士を目指すのはリスクが高く、最近は弁理士試験の受験者が減少しています。
もちろん、合格したらすぐ独立して実務を開始し、暗黙知を得ることもできるとは思いますし、そういう方は実際にいます。
結論としては、 MBAにせよ、弁理士にせよ、暗黙知をどう得るか、ということまで考えて、自分の進む道を考える必要があるのかと思います。
MBAといっても、特別なものではなく、ただの大学院ですので、あくまでも体系化された形式知を伝達する場に過ぎません。
ただし、形式知はそのままでは何の役にも立ちませんので、MBAを出た後、実務を通じて暗黙知を得て知識として完成させる必要があります。
したがって、MBAで得た知識を実務で活用する機会のない人は、知識の完成が図れず、MBAで勉強したことが役に立たないと感じてしまうわけです。
そうすると暗黙知を得る必要があるわけですが、例えばMBAをでたら起業して実際に知識を使ってゆくとか工夫すればよいと思います。
また、逆に実務経験が豊富で暗黙知が蓄積されている人であれば、MBAにゆくことにより、知識が体系的に整理され、効果が感じられるかもしれません。
似たようなことは、資格にもいえ、例えば弁理士試験は特許法などの形式知の有無を測定する試験ですので、弁理士試験に合格しただけでは、何の役にも立ちません。
したがって、合格した後は実際に特許実務をこなして暗黙知を得て、知識として完成させてゆく作業が必要となります。
ところが近年、国が需要以上に合格者を増やしたため、合格しても実務に付けない人が生じるようになりました。実務につけませんと暗黙知を得られませんので、弁理士としての知識レベルにいつまでも到達できないことになります。
そうすると、資格取得に費やす時間と費用がまったく無駄になりますので、弁理士を目指すのはリスクが高く、最近は弁理士試験の受験者が減少しています。
もちろん、合格したらすぐ独立して実務を開始し、暗黙知を得ることもできるとは思いますし、そういう方は実際にいます。
結論としては、 MBAにせよ、弁理士にせよ、暗黙知をどう得るか、ということまで考えて、自分の進む道を考える必要があるのかと思います。
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ご無沙汰しております。 最近投稿をさぼっておりますが、これはこのHPのアクセス数がなさ過ぎて、モチベーションが上がらないからです。 1つの記事のアクセス数が5くらいしかありません(1日ではなく、総アクセスで)ので、さすがにひどいと言わざるをえません。 このような状態になったのは、...
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https://note.com/ip_design へしばらく移転します。
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東京オリンピックのメインスタジアムの建設費用が高すぎるとして問題となっています。 今の日本であれば3000億円程度であれば、出せない額ではありませんが、世論的には批判の的となっています。 その理由はなぜかといえば、あのヌメッとしたデザインに3000億円の価値はないと日本国...