いわゆるパテントマップ(含むIPランドスケープ)は何のためにつくるかといえば、これは経営戦略(含む、技術戦略、知財戦略)を策定するためとなります。
つまり、最終的な出力としては経営戦略の提言となると思います。
とはいえ、戦略とは全社的な大きな話となりますので、パテントマップは参考情報の一つにとどまざるを得ません。
このようなことから、参考情報を超えて経営戦略へ大きな影響を与えるために考案されたのがIPランドスケープというコンセプトとなると思います。
一方、私がこまごまとやっている課題-解決マップづくりの方ですが、これは、最終的な出力としては発明となります。
つまり、パテントマップと比較しますと小さな話となります。
とはいえ、発明がなされますと特許出願という話につながりますので、個人的には(食べてゆくためには?)は重要な話となります。
しかし、課題-解決マップをつくれば発明が生まれるのか、といえば、全くそうではありません。発明を生み出すには、さらに発想法を組み合わせる必要があります。
課題-解決マップというキーワードでgoogle検索をしますと、某弁理士の書かれた200ページを超える資料がヒットしました。
その資料には、課題-解決マップについて、「作成工数が多大にかかる割には、いまいち役に立たない」との見解が示されてました。確かにその資料にある課題解決マップを見ますと、役に立たなそうでした。
ということで、やみくもに課題-解決マップを作るのも、工数を消費するだけですので、やめた方がよいこととなります。
というわけで、特許情報分析手法も目的に応じて使い分け、目的に応じて作成する、という話でした。