2022年4月7日木曜日

特許マップの歴史2

前回読んだパテントマップの本がよかったので、また古い本を買って読んでみました。 

今回は、「経営判断直結!特許地図作成法(発明協会)」となります。AMAZONで410円で売っています。

発行は2007年ということで、このころには特許マップソフトも普及していたころと思います(詳しくはわかりません・・・。)

読んでみたところ、発想法に関する記載が多いです。これは、この本の特許マップ作成の目的がアイデア創出にあるからです。

具体的なマップの作成法は、前回の本と同様、特許を抄録カード化して、KJ法にてまとめ、模造紙に並べるという、第1世代の特許マップとなります。

特許抄録の作成について具体的な解説がありますが、特許マップ作成法を期待して読みますと、物足りない内容となります。 

しかしながら、特許マップ作成の結果得られたアイデアは開発の役に立ちますので、作って意味のあるマップとは言えます。

当然、こういう作り方ですので、人手も必要ですし、時間もかかります。今このような特許マップを作成している会社はあるのでしょうか?

やはり、私の用途としては、特許マップソフトでつくる特許マップより、昔の手作りの特許マップの方が役に立ちそうです。 

問題は手間なのですが、テキストマイニングで何とかならないか、というのが現状となります。

また、これは仮説なのですが、昔の手作り特許マップは開発に役にたったが、特許マップソフトでつくる特許マップはマクロすぎて、開発の役に立ちにくく、そのあたりが不満点になっているような気がします。

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