GWはどこへ行くこともなく、本日が最終日となりました。
今日は、ひとまず、コードとコーディングルールの第1案を作成しました。
コード設定の難しいところが、価値空間と意味空間と属性空間への分類です。例えば、コード「交換しやすい」は「価値」なのか「意味」なのか(それとも両方なのか)、考えてもよくわからないところです。
このあたりは、モデルを作りつつ、バランスをとりながら試行錯誤するしかありません。
ということで、次回は、このコーディングルールを使用して、実際に多空間モデルを生成しようと思います。
2020年5月6日水曜日
2020年5月4日月曜日
空間検討について
緊急事態宣言が5月末にまで延長されたそうで、これについてはいろいろ言いたいことはあるのですが、落ち着いたら考えを書きたいと思います。
前回はニーズのコードをどうするか検討しましたが、その前に、多空間をどう定義するかを決めねばなりません。
多空間デザインモデルでは、価値空間と意味空間と状態空間と属性空間の4つの空間を定義します。
そして、各空間を行ったり来たりすることにより、モデルのデザインを行います。
しかし、実際このようにきちんと分類することは難しいかと感じております。
分類に関してはMECEにすることやクライテリアを揃えることが好ましいと思いますが、「デザイン科学概論」に書いてある分析例でも、きちんとMECEで空間を分類できている例はないようであり、分類のクライテリアもまちまちな印象です。
そこで今回は下図のごとく、空間を一つ減らし、空間分類の負担を減らそうと思います(要は、楽をしたいというだけですが・・・)。
こうしますと、QFDのコード設定と共通化もできますので、QFDでの分析→モデルでの発想という流れがスムースにゆくとも考えます。
また、勝手な自論ですが「デザイン科学概論」の多空間では、心理空間と物理空間が完全に分離してしまっている印象ですが、改モデルの方は、両空間にまたがる空間として「品質空間(仮称)」を設定しましたので、心理空間と物理空間が密接しているという印象となり、よいのではないかと思います。
前回はニーズのコードをどうするか検討しましたが、その前に、多空間をどう定義するかを決めねばなりません。
多空間デザインモデルでは、価値空間と意味空間と状態空間と属性空間の4つの空間を定義します。
そして、各空間を行ったり来たりすることにより、モデルのデザインを行います。
しかし、実際このようにきちんと分類することは難しいかと感じております。
分類に関してはMECEにすることやクライテリアを揃えることが好ましいと思いますが、「デザイン科学概論」に書いてある分析例でも、きちんとMECEで空間を分類できている例はないようであり、分類のクライテリアもまちまちな印象です。
そこで今回は下図のごとく、空間を一つ減らし、空間分類の負担を減らそうと思います(要は、楽をしたいというだけですが・・・)。
こうしますと、QFDのコード設定と共通化もできますので、QFDでの分析→モデルでの発想という流れがスムースにゆくとも考えます。
また、勝手な自論ですが「デザイン科学概論」の多空間では、心理空間と物理空間が完全に分離してしまっている印象ですが、改モデルの方は、両空間にまたがる空間として「品質空間(仮称)」を設定しましたので、心理空間と物理空間が密接しているという印象となり、よいのではないかと思います。
2020年5月3日日曜日
ニーズ分析について
前に宣言しましたように、学会用のデータづくりをしております。しかし、休んで免疫を維持することも重要ですので、適当にやっています。
今は、ニーズのコードをどうするか考えております。
今回は(今回も?)、あまり自分の頭で考えず、ソフトウェアの力を借りて、できるだけ機械的にデータを処理してゆこうと思います。
手順としては、レビュー情報収集→形態素解析→クラスタ分析→コードを考える、という手順となります。
レビュー情報につきましては、前回はP&Gとネピアをやりましたので、今回はユニ・チャームと花王のレビューを合わせて1000件程度収集しました。
これをKHcoderに取り込んで、クラスタ分析をしてみました。
クラスタの数は10くらいが適当かと思われるため、クラスタ数を少し多めに12にして、各クラスタに対応する特徴語を抽出したのが以下の図となります。
この特徴語からニーズを考えるのですが・・・、かなり推測しませんとわかりません。
ひとまず、「持ち運びが楽」、「着心地がよい」、「サイズがよい」、「交換しやすい」、「子供に似合う」があるかということになるとしました。
今回ニーズは深堀しませんので、このくらいでよしとして、次の作業に移ろうと思います。
今は、ニーズのコードをどうするか考えております。
今回は(今回も?)、あまり自分の頭で考えず、ソフトウェアの力を借りて、できるだけ機械的にデータを処理してゆこうと思います。
手順としては、レビュー情報収集→形態素解析→クラスタ分析→コードを考える、という手順となります。
レビュー情報につきましては、前回はP&Gとネピアをやりましたので、今回はユニ・チャームと花王のレビューを合わせて1000件程度収集しました。
これをKHcoderに取り込んで、クラスタ分析をしてみました。
クラスタの数は10くらいが適当かと思われるため、クラスタ数を少し多めに12にして、各クラスタに対応する特徴語を抽出したのが以下の図となります。
この特徴語からニーズを考えるのですが・・・、かなり推測しませんとわかりません。
ひとまず、「持ち運びが楽」、「着心地がよい」、「サイズがよい」、「交換しやすい」、「子供に似合う」があるかということになるとしました。
今回ニーズは深堀しませんので、このくらいでよしとして、次の作業に移ろうと思います。
2020年4月28日火曜日
ネーミングの商標問題について
私の会社は知財デザインといいますが、これは2011年1月に設立された会社です。しかし、商標権を取得したのは2017年と、ずいぶん後となります。
これは、このようなわけのわからないネーミングを使用するのは自分以外にいないだろうと高をくくっていたためでした。
しかしながら、2017年あたりから、特許庁がデザイン経営宣言を言い出し始め、識別力喪失のリスクが高まりましたので、やむなく権利化したものです。
その後、特許庁は知財戦略デザイナーなども始めましたので、今出願したら、記述的商標ということで、拒絶されていたかもしれません。
ということで、自分が独占的に使用したいネーミングについては、出願し権利化することが絶対必要ということになるかと思います。
一方、広めたいネーミングというのもあると思います。
例えば、私は、「知財QFD」を考案して広めようと考えておりますが、ここで私が「知財QFD」の商標権を取得するとどうなるでしょうか。
「知財QFD」の内容がどんなによいものでも、仕事で使ったりしますと商標権侵害のリスクが生じますから、誰も使いません。
よって、誰も使わないことから、「知財QFD」は盛り上がることもなく、どんづまりとなります。
一時は商標出願しようと考えておりましたが、このようなことから、商標出願をしないこととしました。
結局、特許のオープン・クローズ戦略のように、ネーミングも普及させたい場合にはオープンにする必要があると思います。
しかしながら、出願しないのも問題があります。
それは、第三者がそのネーミングを出願してしまった場合どうするか、ということです。
こういうと悪意の場合を考えてしまいがちですが、実のところ、偶然、類似のネーミングが出願されるケースもあると思います。
これを防ぐには、自分が先に出願して登録すればよいのですが、そうしますとネーミングが普及しないというジレンマがあります。
対策の一つとして、記述的商標化を進めることが考えられます。記述的商標となれば、もはや誰も登録できません。
例えば
・「知財QFD」という題名の書籍を出版する
・「知財QFD」を新聞の記事にしてもらう
・著名なウェブサイトに「知財QFD」の記事を載せてもらう
・専門誌に「知財QFD」の特集記事を載せてもらう
などがあるかと思います。
そう考えますと、記述的商標化も結構ハードルが高いな、というイメージとなります。
一人の力で記述的商標化は無理かもしれませんが、例えば、学会とかでそのような活動をすれば、記述的商標化もできるかもしれません。
ということで、なかなか難しい問題ですので、商標のオープン・クローズ戦略を誰か考えてください・・・。
これは、このようなわけのわからないネーミングを使用するのは自分以外にいないだろうと高をくくっていたためでした。
しかしながら、2017年あたりから、特許庁がデザイン経営宣言を言い出し始め、識別力喪失のリスクが高まりましたので、やむなく権利化したものです。
その後、特許庁は知財戦略デザイナーなども始めましたので、今出願したら、記述的商標ということで、拒絶されていたかもしれません。
ということで、自分が独占的に使用したいネーミングについては、出願し権利化することが絶対必要ということになるかと思います。
一方、広めたいネーミングというのもあると思います。
例えば、私は、「知財QFD」を考案して広めようと考えておりますが、ここで私が「知財QFD」の商標権を取得するとどうなるでしょうか。
「知財QFD」の内容がどんなによいものでも、仕事で使ったりしますと商標権侵害のリスクが生じますから、誰も使いません。
よって、誰も使わないことから、「知財QFD」は盛り上がることもなく、どんづまりとなります。
一時は商標出願しようと考えておりましたが、このようなことから、商標出願をしないこととしました。
結局、特許のオープン・クローズ戦略のように、ネーミングも普及させたい場合にはオープンにする必要があると思います。
しかしながら、出願しないのも問題があります。
それは、第三者がそのネーミングを出願してしまった場合どうするか、ということです。
こういうと悪意の場合を考えてしまいがちですが、実のところ、偶然、類似のネーミングが出願されるケースもあると思います。
これを防ぐには、自分が先に出願して登録すればよいのですが、そうしますとネーミングが普及しないというジレンマがあります。
対策の一つとして、記述的商標化を進めることが考えられます。記述的商標となれば、もはや誰も登録できません。
例えば
・「知財QFD」という題名の書籍を出版する
・「知財QFD」を新聞の記事にしてもらう
・著名なウェブサイトに「知財QFD」の記事を載せてもらう
・専門誌に「知財QFD」の特集記事を載せてもらう
などがあるかと思います。
そう考えますと、記述的商標化も結構ハードルが高いな、というイメージとなります。
一人の力で記述的商標化は無理かもしれませんが、例えば、学会とかでそのような活動をすれば、記述的商標化もできるかもしれません。
ということで、なかなか難しい問題ですので、商標のオープン・クローズ戦略を誰か考えてください・・・。
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